唐津市議会 > 2015-12-15 >
12月15日-07号

  • "火葬"(/)
ツイート シェア
  1. 唐津市議会 2015-12-15
    12月15日-07号


    取得元: 唐津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-26
    平成 27年12月 定例会(第7回)   平成27年       唐津市議会会議録(定例会)その7   第7回1 日 時 平成27年12月15日 午前10時00分開議 於唐津市議会本会議場2 出席した議員    1番 田 中 秀 和            2番 笹 山 茂 成    3番 冨 田 幸 樹            4番 江 里 孝 男    5番 吉 村 慎一郎            6番 伊 藤 泰 彦    7番 伊 藤 一 之            8番 大 西 康 之    9番 馬 場 幸 年           10番 青 木   茂   11番 中 村 健 一           12番 石 﨑 俊 治   13番 山 中 真 二           14番 楢 﨑 三千夫   15番 古 藤 豊 志           16番 志 佐 治 德   17番 浦 田 関 夫           21番 井 本 敏 男   22番 水 上 勝 義           23番 山 下 正 雄   24番 三 浦 重 德           25番 進 藤 健 介   26番 熊 本 大 成           27番 堤   武 彦   28番 平 野 潤 二           29番 宮 崎   卓   30番 宮 﨑 千 鶴           31番 中 川 幸 次   32番 白 水 敬 一3 地方自治法第121条による出席者の職氏名          市        長      坂  井  俊  之          副    市    長      岡  本  雅  夫          教    育    長      稲  葉  継  雄          総  務  部  長      岡  本  憲  幸          企  画  部  長      寺  田  長  生          財  務  部  長      横  山  敬  司          市  民  部  長      橋  川  英  彰          保 健 福 祉  部 長      香  月  隆  司          農林水産商工 部 長      坂  口  栄  一          観光文化スポーツ部長      佐 々 木  正  司          都 市 整 備  部 長      山  口     稔          国  際  局  長      小  形  昌  和          消    防    長      坂  本  順  一          ボートレース事業部長      日  下  義  信          水  道  局  長      林     和  茂          教  育  部  長      吉  田  洋  司          総  務  課  長          兼選挙管理委員会事務局長    堀  田     信4 出席した事務局職員          議 会 事 務  局 長      藤  田  秀  樹          議会事務局 副 局 長      吉  田     稔          午前10時00分 開議 ○議長(田中秀和君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 △一般質問 ○議長(田中秀和君) 議事日程に従い、一般質問を行います。 本日の一般質問は、宮﨑千鶴議員、平野潤二議員、伊藤一之議員堤武彦議員の以上4名の予定であります。 通告に従い、順次発言を許します。 宮﨑千鶴議員。          (30番 宮﨑千鶴君登壇) ◆30番(宮﨑千鶴君) おはようございます。宮﨑千鶴でございます。通告に従いまして、一般質問をいたします。 最初に、唐津市長の政治姿勢について質問いたします。 本年3月の議会で、唐津市の不正入札事件について質問をいたしました。昨年、10月、12月と職員が逮捕されたことから、議会として特別委員会をつくり、市に対して提言を行ったことに対して、どのように取り扱われるのか、また、職員の倫理行動基準についてお尋ねをいたしました。職員の職務に臨む姿勢として、職員については、朝礼をきちんとし、職員の管理規律を守るよう指導していく、生活態度についても気を配っていくと答弁がございました。 職員の人事についても、任命責任について、また、事件を受けて、市長の責任のとり方について質問をいたしました。市長は、猛省している、一つ一つ課題を解決しながら、信頼を回復するよう努めていきたいと繰り返し話されておりました。 大きな事件の後、頭を痛め、少し落ち着いてきたばかりというときに、今回は、職員のことでなく市長個人のこと、市長の後援会のことであります。市長は全員協議会で、公職選挙法政治資金規正法について認識がなかった、知らなかったと答弁され、恥ずかしい実態が明らかとなりました。非常に残念でなりません。 市長の政治倫理について、市民全体の奉仕者として、代表としての名誉及び品位を害するような一切の行動を慎み、その職務に関し不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこととありますが、このことについてどのように考えていらっしゃられるのか、改めて明記せずとも当たり前のことであります。 不正入札事件の後、提言書を出すに当たって、議会では不正防止対策に集中して対策を講じてきたわけでありますが、市長部局としては、本当は原因をきちんと洗い出すべきだったのではないかと考えます。責任をとればそれでよしとしたところが大きな間違い、甘い対応だったと思います。 質問でございますけれども、まず、今回、この事件に関しまして、市民グループから11月の6日、佐賀地方検察庁に告発、その後、佐賀県警察に告発状を提出されております。告発の内容は明らかではありませんが、政治資金規正法公職選挙法にかかわるものと思われます。告発の内容、それから提出されてからこれまでの状況について、どういうふうになっているのかお尋ねをいたします。 次に、日本語教育の取り組みについてお尋ねをいたします。 学力向上、また、よりよい教育を実現するための一つとして、美しい日本語、日本文化を身につける教育に取り組んではどうかということで質問をいたします。 日本語、つまり国の言葉、国語であります。学習指導要領に沿って、教科として国語は現在学習をされております。あえて日本語教育として取り組んではどうかと考えております。理由は、新たに日本語を特区として取り組みをされている地域が3カ所あります。世田谷区、新潟県の新発田市、佐賀県鳥栖市であります。 世田谷区では、深く考える子供を育成する、自分を表現することができ、コミュニケーションができる子供を育成する、日本の文化を理解し、大切にする子供を育成するという3つの狙いのもと、美しい日本語を世田谷の学校からと題した取り組みを、平成15年度から行ってきております。そして、その取り組みをさらに進化させるために、平成16年12月に、内閣府より世田谷「日本語」教育特区の認定を受け、平成19年度より区立全小中学校において特別な教育課程を編成した教育活動を展開しております。世田谷区は、平成16年12月に構造改革特区、世田谷「日本語」教育特区に認定されましたが、特区に認定された施策は、十分な効果を上げたと国で認められた場合、その特区措置が全国のどの自治体等でも実施可能になります。 その後、新潟県新発田市では、平成20年度から特別区域の認定を受け、モデル校を指定し、平成21年度から市内全ての小中学校で独自の教育課程を実施、佐賀県鳥栖市におきましては、平成26年度に3校で特例校の認可を受け、施行し、平成27年度から鳥栖市立全ての小中学校で実施をされております。 言葉の乱れ、略語、意味のわからない言葉が横行しております。日常生活においてもマナーを知らない、そういう例が非常に多く見受けられます。何とか美しい日本語を使う子供たちに育ってほしい、日本のよき文化を知る、日本人として国際的に誇れる人材になってほしいと願うものであります。多くの外国人が日本に観光に訪れております。外国の方に日本のことを聞かれて、果たして日本人は日本のことをどこまで知っているのか。地元、唐津のこと、佐賀県のこと、日本のすばらしさをもっと知る、理解することが大事ではないかと考えます。現在、国語として学習をされておりますが、国語力とはどのように捉えていらっしゃるのかお尋ねをいたします。 以上、ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 宮﨑千鶴議員さんのご質問にお答えを申し上げます。 市民団体の皆様方からの告発の内容でございますが、私自身の政治団体及び平成25年の唐津市長選挙時における一連の報道等による件につきまして、平成27年11月6日に、市民団体の皆様方が佐賀地方検察庁へ告発状の提出をされたとの報道がありました。佐賀地方検察庁へ提出された告発状は、本来は確認することができないところではございますが、市民団体の皆様方が佐賀地方検察庁へ告発状の提出をされる際に、市政記者クラブへ取材依頼をなさいました。そのときの資料を市政記者クラブ管理者からいただいた内容によりますと、公職選挙法第200条第2項、違反、政治資金規正法第21条第3項及び第22条の3、違反に該当すると思われたため告発するといった内容でございます。 なお、佐賀地方検察庁が告発状を受理されたかどうかは把握できないところでございます。 また、新聞報道によりますと、同市民団体の皆様方が11月10日、佐賀県警察本部へも告発状を提出されたとのことでございますが、この内容につきましては確認することができないところであり、佐賀県警察本部が受理されたかどうかにつきましては把握できないところでございます。 なお、県警察本部のほうから依頼がございましたら、誠意をもって対応させていただきたいというふうに思っております。 私自身はこれまで政治資金規正法の規定に基づき設立をし、活動を行ってきた政治団体でありましたことから、この違法性はご指摘のとおり認識をしていなかったところでございますが、平成25年の選挙の際に、私自身の政治団体への寄附金受納があったことに対しまして、道義的な批判を受ける寄附金をお返しをし、その後の調査によりまして確認されました事案について寄附金の返納を行ってきたところでございます。いずれにいたしましても、佐賀地方検察庁並びに佐賀県警察本部の判断後に対処していきたいと考えているところでございます。 さらに、現在、市民団体の皆様方が政治倫理審査会の開催を求めるための署名活動を実施されているところでございます。 まことに反省至極、この署名活動等を含めて、大変重く受けとめているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 宮﨑千鶴議員のご質問にお答えいたします。 まず、国語力とは何かということでございますが、従来、国語の基本的な能力を話す力、聞く力、書く力、読む力という形で把握してまいりました。これに対しまして、現行の小学校学習指導要領において国語科の目標がどのように規定されているかと申しますと、国語を適切に表現し、正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力及び言語感覚を養い、国語に対する関心を深め、国語を尊重する態度を育てるとされております。つまり、論理的思考力、想像力、表現力、読解力、記述力等、幅広い考え方や捉え方として表現されています。 今後は、実生活で生きて働き、各教科の学習の基本ともなる国語の能力を身につけること、我が国の言語文化を享受し、継承、発展させる態度を育てること等が重要であると考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) では、唐津市長の政治姿勢についてから再質問させていただきます。 今、検察庁に告発、また、県警察に告発されていること、内容については、記者クラブのほうに説明があったことから、その情報で知っているというようなこととおっしゃっておりました。このことについて、受理されたかどうかはわからないということでございますけれども、11月の6日に告発状が出されております。それから、1カ月以上、たっているわけですけれども、その期間にコンタクトといいますか、どういう、それに対する問い合わせなり、そういう聞き取りとか、何ていうんですか、接触といいますか、そういうことでの問い合わせとか、そういうことがなかったのかどうかお尋ねいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) お答え申し上げます。 私自身に対する、そういうことにつきましては、現在のところあっておりません。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 告発を受けて、それをどういうふうにしていくかということは相手方の、向こう側の問題でございますけれども、それがいつまでとか、そういう規定があるのかないのかわかりませんけども、そういう、時間がたっていることに対してどういうふうな対応をされていくのかなということで、非常に疑問といいますか、時間をたつのを待たれているのかなというふうに考えたりするところでございますけれども、今回のことについて非常に市長は重く受けとめているというふうにおっしゃいました。 佐賀県自民党唐津市101支部があります。ここが企業からの献金を受けるということで窓口になっているんではないかと。全員協議会でも非常に問題視といいますか、取り上げられて非常に議論になったところでございます。この101支部が坂井としゆき後援会に寄附をする、また、坂井としゆきを育てる会から後援会に寄附をするということで、2つの窓口から1つの後援会にお金が回っていると。支部の活動としては、合同で総会等を開催していたということで、全く支出の動きというのは、後援会に入っただけで動きがなかったわけですけども、10月の27日の会見で101支部を解散するというふうに話をされておりました。解散することについては、先日、答弁で、疑念を抱かれないように年内に解散の手続をするように進めていると、種々の反省を踏まえ、疑義がないようにしていきたいということで、これまで、ある意味では窓口だけだったもので、活動の実態がなかった組織をずっと残しておかれた、その理由、もう一度、確認させていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 まず、解散の部分でございますけれども、この101支部に関しましては、一連の報道によりご指摘をいただいている状況を党本部あるいは佐賀県支部連合会とも、並びに後援会関係者とも相談をさせていただいて、ご指摘のとおり11月18日の後援会総会におきまして解散することを決断をし、その発言をしたところでございます。 現在、佐賀県の選挙管理委員会へ提出をいたします政治団体解散届の準備をいたしておりますが、解散日、現在の収支報告書を作成する必要がございますため、これは同時の提出になるかと思いますけれども、その決算事務を現在行っているところでございます。この決算が整い次第、年内早急に解散届を提出する予定でございます。 そして、現在まででございますが、政治資金規正法により定められて、認められました政治団体ではございますけれども、平成25年の選挙時における後援会組織寄附金受納事務チェック体制が徹底されていなかった、私自身が認識不足により事務スタッフサイドに指示することができなかった。大変、今回、ご批判をいただいております。 党本部あるいは県支部連合会のほうからは、制度上は、この存在というものは特に問題がないため、党勢拡大あるいは今後も継続していいんではないかという意見をいただきましたけれども、101支部の党員の皆様方あるいは後援会の関係者の皆さんとも相談をして、101支部の解散を決意をいたしたところでございます。 いずれにしても、さかのぼって考えますと、101支部を設立をし、平成12年にこの支部を設立をしたわけでございますが、その前段として、自民党公認での佐賀県議会の議員でございましたので、自民党佐賀県唐津市第2支部を設立して活動を継続してまいりました。平成15年に市長選挙に出馬をさせていただき、唐津市長となりましたことから、平成15年8月31日にこの唐津市第2支部から唐津市101支部と名称を変更をし、平成15年の9月9日に党本部から支部としての証明をいただいているところでございます。現在まではそういった形で、設立から今日まで党勢拡大、そしてまた、さまざまご寄附をいただく分について、企業団体ということではこの政治資金管理団体で受け入れるという決まりでございますので、その分について現在まで存続をしてきたというところでございます。 いずれにしましても、ご指摘をいただいた後、私自身が非常に公職選挙法とか、あるいは政治資金規正法の条項、条文に大変疎い、そして勉強不足であったということから、さかのぼってさまざま勉強させていただいて、この設立の部分についての経緯を改めて資料をひもといたり、あるいは公職選挙法を、政治資金規正法を改めて勉強させていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 制度上は問題はないということで指導ですか、助言を受けて、そのまま残した。でも、平成12年に第2総支部ですか、第2支部をつくって、市長になられた平成15年のときに101支部に名前を変えたと。やっぱり知らなかったとかいうことでおっしゃっておりますけれども、企業からの受ける寄附金については、やっぱりそういう窓口がなければいけない。制度上の問題だからということで、それが、公職選挙法というのは、いろいろな捉え方、いろんな考え方、そこら辺の問題があるので、国のほうでも何度か、少し、いつも国でも政治と金の問題が出てきます。そこの捉え方と、わかるとき、わからないとき、わかったときは徹底して、国のほうでは大臣になられたときにはいろんなことが追及されるわけです。 そういう中、非常に微妙な問題があるといえばそうなんですけれども、平成22年、2010年から2014年までの自民党支部への企業からの寄附金というのが1,239万円ということで報道にはなっておりましたけれども、では、2005年、平成17年からでも結構ですし、市長になられてからでも結構ですけれども、寄附金はどれぐらいになっていたのか、お尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇)
    ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答えを申し上げます。 企業寄附金ということのご指摘だというふうに思います。101支部に対していただいておりました寄附金につきましては、年々さまざまではございますが、過去の実績、今、ご指摘の年月日ありましたけれども、収支報告書の保存年限3年と決められておりますので、平成24年分から申させていただきますと、平成24年が213万円、平成25年が256万円、平成26年が230万円となっております。 なお、平成27年につきましては、110の企業団体から169万円のご寄附をいただいているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 寄附金について調査をされていて、補助金等にかかわりがある分については返還をしたいということでおっしゃっておりましたけれども、その調査はどこまで進んでいるのかお尋ねいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご指摘の補助金、交付金の団体のリストを、うちの事務所のほうから市役所のほうに情報提供依頼をいたしまして、その部分で現在チェックを進めているところでございますが、返せる部分については早目に返しているところでございます。また、非常に膨大な量がございますので、寄附金、補助金の名称が、名称っていうか、そのあれが、それを最終的にしっかりと確認して漏れないように返還をしていきたいというふうに思っております。現在、最終的な、もう返せる、判明しているところにつきましては、既にお返しをしておりますけれども、今後ともさらに漏れのないようにしっかり見て、ご返金を申し上げたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 今、調査をしていて漏れがないようにきちっと返還をしていきたいということですけれども、やはり議員のときと市長のときとのかかわりがやっぱり全然違うと思うんです。企業との関係は、やはり企業側としては何らかの見返りを求める、そういうふうに言ってしまえばおかしなことになりますけれども、やはり議員のときとトップという立場の、きちっとわきまえるといいますか、どういう影響があるのかというのは非常に大事な問題だと思います。もともと窓口があったことがおかしいと私は思っております。 市長選挙の直前に、先ほど答弁がありましたけれども、平成25年度の選挙のときのことですけれども、市発注業者からの、請負業者から20万円の寄附を受けて、選挙の後、代表、個人から育てる会に10万円を、寄附を受けたと。相手に迷惑をかけてはいけないということで返還したということですけれども、これも返還すればいいという問題ではないと思うんです。これは、明らかに公職選挙法に違反しておりますし、199条第2項、248条に、特定の寄附の禁止ということで、国または地方公共団体と、請負その他の特別の利益を伴う契約の当事者は、国との場合には国の選挙に関して、地方公共団体との場合にはその地方公共団体の選挙に関して寄附をすることは、罰則をもって禁止されている。地方公共団体の議会の議員または長の選挙に関しては当該地方公共団体と、請負その他特別の利益を伴う契約の当事者である者は、当該選挙に関し、寄附を受けることができないというふうに明記され、ご存じだと思いますけれども、明らかに業者が寄附をしたのは市長選挙があったためというふうに新聞にも報道されておりますし、本当に返還しただけでいいのか、このことは何回も質疑、質問あっておりますけれども、どういうふうに捉えていらっしゃいますか。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 まさに、ご指摘のとおり、私自身の政治団体あるいは後援会及び選挙組織につきましてさまざまなことをご指摘をいただいております。非常に条文、条項等の認識の甘さを痛感をいたしておりますし、まさに勉強不足を恥じるばかりでございます。このたびご指摘をいただきましたことで、改めて後援会役員事務スタッフとも協議を行いまして、公職選挙法並びに政治資金規正法を適宜再確認をさせていただいたところでございます。 101支部につきましては、政治資金規正法公職選挙法の趣旨及び規定のみならず、市議会9月定例会におきまして議決をいただきました唐津市長等の政治倫理に関する条例第3条第2号の規定を遵守をし、今後の政治倫理を確立する上でも、今回、101支部の皆様方ともお話をし、後援会関係者とも相談をし、解散することを決意をいたしました。返金をすればいいということではないというふうに思っております。いずれにしても、寄附を受けたということで、そこでチェックができなかったということが一番の我々の反省すべき点であるというふうに思っております。いただいた寄附金をお返しすることで、大変おわびを申し上げ、道義的に責任を果たして、101支部を改めて今回、そのような疑念を抱かれないように、そして、自分自身のしっかりとしたけじめをつけたいということで、今回、ひいては101支部の解散ということでご報告を申し上げているところでございます。返金すればいいということではなく、しっかりとまず認識をし、そして、受けとってはならない部分については、しっかり受け取らないということをもう一回、再確認をし、しっかりとまだまだ研究をしなければならないというふうに改めて猛省しているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) この部分が一番問題になる部分ではないかなというふうに思っております。事務処理について、3つの団体を市長は持っておられます。会計責任者、出納責任者が3つとも同じ方がされておりますよね。後援会に任せていたということで、最終的には何らかのチェックをされていたと思いますけれども、そのチェックがどういうふうにされていたのかな。これも長年ずっと同じことをされているわけです。任せていて、同じ3つの団体を1人の人がしていると。非常に、途中で問題がない、長いから安心されていたのかもしれませんし、信頼されていたからそうだったのかもしれませんけれども、やはりここにも大きな問題があったと思うんです。どういうふうにチェックをされていたのか。また、今後、後援会に任せていたということで、その方たちについて、今後どういうふうにしていかれるのか。このまま、また、同じ方にお願いをされていかれるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 私自身の政治団体にかかわる事務につきましては、設立当初にご指導いただいてきた内容を遵守してきたと認識をしておりましたし、選挙に関する事務につきましては、これまでご支援をいただいてまいりました方々にご指導をいただきながら今日までやってきたところでございます。現在は事務担当が長いこと、1人で担当している。それ、ご指摘のとおりでございます。いずれにしても、私自身が、やっぱり議員さんがご指摘のとおり、やっぱり政治家本人がしっかりとチェックをしていく。そして、それは1年に1回ではなくて、例えば四半期に1回ぐらいは、ずっとそれがどうであるのかとチェックをしていく、あるいは、もっと詳細に言うと、一、二カ月に1回チェックをしていく。そのようなことをしっかり責任を持って、任せっきりじゃなくチェックをしていかなければならないということで、チェックをしてこなかったというのは事実でございますので、ここは本当に申しわけなく思っております。責任者である私自身が最終のチェック作業あるいは中間等にもチェック作業、重ねていくべきであったと深く反省をしているところでございまして、今後は、後援会長ともお話しましたけれども、監視体制を、いろんな内部の目で、私一人あるいは1人ではなく2人あるいはそういった目で監視体制を強化していきたいというふうに思っております。事務処理に関しては、いずれにしても、続けるにしても、どんな形になるにせよ、チェックをしっかりしていくということが非常に大事なことでございますので、それ、改めて、今回、会長含めた役員ともしっかりと確認をさせていただいたところでございまして、しっかりと最終的な、先ほど届け出の部分も言いました。解散するに当たっても届け出をしなければなりませんし、収支報告もしなければなりません。その部分については、しっかりとチェックをして提出をしたいというふうに思っております。今後は、もちろん言うまでもなく、しっかり監視体制でチェックを重ねていきたいということを申しておきたいと思います。申しわけございませんでした。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 企業にしても個人にしても、いろんな思いをしながら、頑張っていただきたいということでそういう寄附をされているわけです。それ、やっぱりきちっと大事に使っていく、大事に監視していくというのは非常に大事なことだと思います。 次に、人事のあり方についてお尋ねをしたいと思います。 これまで、いろいろ人事について、3月でも人事については、経験、年数、実績、適正、能力、将来性、あらゆることを考えて、本人の希望も考え合わせながら、人事異動、人事をしているということで答弁をいただいたわけですけれども、人事のあり方、今後、また、そういう時期になりますけれども、どういうふうなお考えで人事についてしていかれるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 本年3月の定例会でも同様のご質問があったかと思います。人事異動につきましては、職場の活性化、職員の士気高揚を図るために、また、行政事務の多様化、高度化の進展に対応できる能力を開発をするとともに、職員一人一人の個性を尊重し、能力が発揮できるように、適材適所の配置を行うことを心がけて実施をしているところでございます。 配置を決定するに当たりましては、総務部が各課長へヒアリングを実施いたしまして、勤務態度あるいは日ごろ等の仕事ぶり、そしてまた、意欲、次の時代を担っていこうという意欲、そういうところを、勤務評定における本人の異動希望などを取りまとめているところでございます。幹部職員の登用につきましては、そういった情報、そして過去の経験等を参考にしながら行っているものでございます。次年度につきましては、さまざま、今の時代を捉えて、女性職員の幹部登用といったものも結構ふやしていきたいというふうに考えているところでございます。 いずれにしても、定員適正化計画の実施により職員数を減らしてきた中で、一人一人がその能力を十分に発揮することがこれまで以上に求められております。そのためには、できるだけ確かな評価に基づいて、幹部職員の登用あるいは人員配置を行っていく必要があるというふうに考えているところでございます。 なお、さまざま議会のほうでもご指摘をいただきました。例えばセンターの組織内の人数体制ですとか、あるいは、道路パトロール等の問題もいろいろ出ておりました。いろんな部分で、まだまだご指摘の部分は、非常にお叱りを頂戴したりするという部分も結構あるみたいですので、それを最終的にいろんな意見をさらいながら、次の道路パトロール等につきましては、次のステップをどう充実していくか。もちろん、あの職責というのはそれぞれの各1市6町2村の、この広大な広い面積の唐津を、いかに早く、いかに的確に、そして、いかに要望を捉えながらやっていくことが必要ということがございますので、そういった部分についても議会の皆様方からご指摘をいただきましたことを頭にしっかりと、人員体制あるいは、その人事につきましても考えていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 人事異動、それから幹部登用についてご答弁をいただきましたけれども、管理職の登用については、部、課、職員に大きな影響を与えます。やはり周りの声に左右されることなく、確かな目で人材を登用していただきたいと思いますし、管理職いかんで部下は頑張れる、力を発揮できると、そういうふうな職場の、言ってみればチーム力、そういうことが非常に大事ではないかというふうに思います。 いろいろ監査の書類が出てきますので見させていただくわけですけれども、監査の指摘もありますけれども、自動車の管理についても非常に指摘が多いわけです。そういうことから見てみたときに事故の報告も多いと。書類のチェックミス、それから、先日、新聞に出ておりましたけれども、医療費還付金の間違いですか、助成分の20倍ですか、そういうことも出ておりましたし、職員の余裕がないのか、集中力が足りないのか、どこかたがが緩んでいるのかと。きっちりと仕事ができる体制をとるべきだというふうに思います。 私も就職する前に、就職した先輩と懇談する機会があったんで、懇談ということでもないんですけども、何が大変ですかと聞いたとき、仕事は100点満点で当たり前と、99点ではいけないと。その1点でもだめなわけです。そこはやっぱりきっちりと仕事ができる体制をとっていくことが、本当にお互いの信頼と、それからチーム力が大事ではないかなというふうに思います。 合併協定に基づいて職員の適正化計画で進められてきておりますし、計画よりも早く進んでいるということで、先日の答弁でも、目標としているよりも早く達成しているということでございました。これ以上、職員を減らすことについては、いまがタイムリミットであるということで、その要因についても答弁がありましたけれども、私は団塊の世代、それからベテランの方の退職ということで、採用人数が少数化し、職員の負担が増大しているのではないかなというふうに思います。今、年金制度の問題もありまして、再任用の制度がありますけれども、どうしても不足する場合は嘱託職員、臨時職員も採用されておりますけれども、専門的な必要な人材は、やはり中途であっても採用すべきではないかなというふうに考えますけれども、この点についてはどういうふうにお考えかお尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) お答え申し上げます。 唐津市定員適正化計画につきましては、平成17年の12月でございましたけれども、市町村合併のスケールメリットを生かすという行政改革の取り組みの一環として、これまで鋭意取り組んできたところでございます。その中で、ご紹介いただきましたように、平成27年度で申し上げますと、目標数を1,343人以内ということを設定をいたしていたところでございます。結果といたしましては、1,338人ということで、もう既に目標は達成をしている状況でございます。この計画の実施に当たりましては、組織機構の見直しや施設の民営化、業務の民間委託の推進等によりまして適正化を図ってきたところでございます。今後も保育所等の民営化等を予定されておりますので、定員の見直しが可能な部門につきましては、適正化を今後も図ってまいりたいというふうに考えております。 しかしながら、ご指摘いただきましたように、国の制度改革あるいは県等からの権限の移譲、そしてまた、時代の変革に応じました新規事業の着手、こういった要因によりまして事務量が大変ふえた部門もあるところでございます。そしてまた、職員の時間外勤務の縮減、年次有給休暇の取得推進、こういったものを考慮いたしますと、やはりこれ以上、職員を減らしていくのは難しいというふうに考えているところでございます。 次に、必要な人材は中途であっても採用すべきではないかというご提案をいただいたところでございます。 本年度は、昨年度末の急な中途退職等によりまして、4月1日の予定職員数の確保ができなかったために2名の採用試験を実施をいたしまして、年度中途に採用をさせていただいたところでございます。また、期間業務の非常勤職員及び臨時的任用職員につきましては、職員の欠員が生じたり、新たな事務が発生した場合には、年度中途でございましても必要な時期に雇用を行っているところでございます。今後も年度中途でございましても人材が必要と判断される場合には、適宜対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 現在の、現在といいますか、これからの再任用の状況、それから、ことし、採用試験があったと思いますけれども、本年の採用状況、現在の採用状況について、どういうふうになっているのかお尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) まず、再任用制度でございますけれども、この制度は、平成26年の4月の1日から運用を開始しておりまして、定年退職者で再任用を希望する職員は、原則として全員を再任用いたしているところでございます。昨年度は15名、本年度は20名の職員を再任用いたしております。再任用の期間は無年金となる期間としておりまして、昨年度と本年度は1年間となっているところでございます。 それから、2点目のご質問でございました職員の採用状況でございますけれども、本年の4月1日付で行政職20名、消防職8名、トータルで28名を採用をいたしたところでございます。また、本年度実施をいたしました職員採用試験では、行政職46名及び消防職3名を最終合格者といたしまして、来年度の4月1日の採用者として予定をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 来年、採用しようということで採用試験をされた部分について、目標としていた人数に対してどうだったのかお尋ねをいたします。もし、不足しているようであれば、それをどうされるのかお尋ねいたします。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) お答え申し上げます。 来年度の職員の採用数に関しましては、目標よりも多く採用をさせていただいたところでございます。それは、先ほどお答えさせていただきましたように、非常に近年、職員への負担が増大をしていると。そしてまた、これ、再任用希望者にも影響を受けますので、再任用をされる職員が少なければ、当然これは正規の職員をふやしていかないといろんな職場に影響いたしますので、そういった意味から、来年度につきましては、目標よりも多い人数を採用をさせていただいたという状況でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) これまで人事異動について、職員の状況を一番よく知っていらっしゃったのが副市長だったと思います。今回、新たに岡本副市長を迎えて、これまでの、ずっと職員であった方が副市長になられた場合とちょっと違っているわけですけれども、どういうふうに、今後、職員の人事異動について考えていかれるのかということについてお尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答えを申し上げます。 ご指摘のとおり、前任の副市長につきましては市職員OBでもあり、退職時は人事をつかさどる総務部長でもあったということで、職員のことをよく知っている副市長でもございました。そういったことから議員さんのご指摘だろうというふうに思っております。 確かに、現在の岡本副市長につきましては、本年7月に、国土交通省から副市長として派遣をいただいておりますので、職員に関する知識という点では、もちろん長く唐津市役所におられたわけではないので、その辺のとこは、まだまだ知識という点では足らないのかもしれません。しかしながら、副市長就任から5カ月が経過をいたしまして、職員は決裁を受けるために副市長室に出向き、内容を説明しながら決裁を受けるという、いわゆる持ち回りを行っておりまして、副市長とのコミュニケーションを鋭意図っているとこでございます。また、さまざま部長会、副部長・課長会、さらには職員互助会の会長でもございますので、互助会さまざま、いろんな取り組みの中に参加をしていただくと、いろんな部分で今、鋭意職員との交流を図られておりますし、また、各地区にもご自身出向かれておりまして、あるいは離島においても7つ全てお回りをいただいております。いろんな地域の状況も、その各地域の方々から直接お声を聞いているという現状でございます。いろんな意味で信頼関係、ご指摘のとおりの信頼関係が一番かというふうに思いますけれども、今のところは副市長、鋭意、岡本副市長、ご努力をしていただいておりますので、このような形で職員との信頼関係をしっかり築いていただきたいということで、我々もしっかりサポートをしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 岡本副市長には、7月1日から就任いただいて、市長が言っていただきましたように、職員との交流、それから地域に出向いていろんな声を聞かれているということでございますけれども、私は、副市長を以前も2人いたことがございますので、県内には佐賀市、鳥栖市が副市長が2人いらっしゃいます。財政的な面もありますけれども、唐津市は大きく合併した市でありますし、これから、10年を迎えたとはいっても、まだまだ解決する課題も非常に多うございます。職員のメンタル面が心配なこと、非常に悲しい結果になったということも多いですし、内部をしっかり見ていく人と、外向きに頑張っていただくというような形で、2人体制にすることも必要じゃないかなと考えますけれども、役割分担、そういうことで副市長を2人にということについてはどういうふうにお考えかお尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 副市長の2名設置、以前にも役割分担でやってまいりました。唐津市副市長定数条例によりますと、副市長の定数、現在2人と、2人以内といたしておりますので、副市長を2名体制にするということは可能でございますけれども、役割分担の部分で、今のところ、例えば道路ですとか、副市長さんお得意の土木分野や、あるいは港湾、それから河川、いろんな意味で、そういう直面する事業のほうが現在、多うございます。 今、宮﨑千鶴議員おっしゃったとおり、メンタル面ということも非常にこれからは考えていかなければなりません。現在のところは、当面は私は岡本副市長1人体制としていきたいと思いますが、その手腕に期待をいたしているとこですが、次節になりまして、いろんな方々、またご相談をさせていただいて、そういった場合が必要となれば2人体制ということも考えていく必要があるのかなというふうに思います。 今は、岡本副市長1人に頑張っていただいて、その手腕に期待をするとともに、予算をしっかり獲得をする。まだまだ、行き届いていない、さまざまな、大きく広くなった唐津の整備をしっかりやっていくということが今、当面、我々、合併10年を迎えた唐津にとって今、必要であろうというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) では、坂井市長の、市長になられて、合併して10年で、その前から市長をされておりますけれども、坂井市長が目指される唐津市というのはどういう市なのか。合併のときは、9つの地域が響き合う「響創のまちづくり」というところから始まりました。今回、平成27年から平成36年までの10年間は、前期、後期に分けてありますけれども、第2次総合計画は示されております。これから市長はどういう唐津市にしていきたいのか、いろんなところの方向性は見えておりますけども、これはやっていきたい、そういうものを示していただきたいと。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) お答えを申し上げます。 今、ご指摘いただきましたとおり、総合計画とか、きのうもございました、まち・ひと・しごとのいろんな部分の計画をつくるというのは、いいんですけれども、合併10年をたって、いろんな方々、議会の皆様方からもそうですけれども、ご指摘をいただいて、私なりに頭へ描く、来年、任期いっぱいまでに一つの基盤づくりをやらなきゃいけない。そして、これから将来的に発展をさせていかなければいけないというのは、大きく私の中で5つ持っております。 1つ目は、やはり唐津は海に囲まれている、海に恵まれていると言ったほうがいいんでしょうか、港が非常に多うございます。地方港湾もそうですけれども、呼子の先方地区のいろんな問題も今、県と鋭意、話をしておりますけれども、やはり来年4月1日にオープンになります唐津港の東港の岸壁、この部分で唐津は海に向かっておりますので、海と直面しておりますので、やっぱり港をしっかり振興させていきたいということの道筋をつけていきたいというふうに思います。 もう一つは、やはり小児救急医療、命を守るといった意味で、救急医療体制の充実、これは唐津赤十字病院、8月1日に開院でございますが、ここをしっかり開院させたいというふうに思います。港の振興、それから救急医療体制、命を守るといった部分での、唐津赤十字病院をしっかりオープンを迎えたい、稼働させていきたいというふうに思います。 それから、3つ目に、やはりご質問でもいただいておりますとおり、これからどうなるかわからないTPPの問題にどう向き合っていくのか。これはまず、国が、これTPPは国策でございますので、国が予算措置をするのは当然ではございますが、国が予算措置をしてくるのを待っていても、なかなか生産者の皆様方あるいは漁業者の、皆さん方初め、基幹産業に従事される皆さん方が意欲をなくしていかれることになると、これは全く成果が得られない状況でございますので、今、JAさんとか全国農業協同組合連合会とか中央会さんとお話をさせていただいて、国が国策として出てくる予算の前に基礎自治体として、我々として何か対処できる部分が、対処していく必要があるんではないか。こういったことを現在考えているところでございます。 4つ目には、やはり天領でありましたこの唐津、歴史文化のまちづくり、今、観光協議会の皆さん方ともいろんなご意見を交わしながらやっておりますけれども、やはり最近というか、昔からのいにしえなんですけれども、特に最近、注目をされ始めました唐津焼、唐津焼と発祥地である北波多の関係、そして今、唐津焼美術館等の話も出ております。これは、市だけで建てるんではなく、さまざまな国の予算も絡めながら唐津焼美術館、国のほうも注目をしていただいている現状でございますので、こういった部分での歴史文化のまちづくりをしっかりやっていきたいというのが4つ。 最終的には、やはりすぐには完成、すぐには成就はできないと思いますが、コスメティック構想を仕掛けてまいりましたので、コスメティックバレーと言えば唐津といわれるように、あるいはコスメティックの拠点づくりの第一歩を、将来に、これ、もう10年ぐらいかかっていくと思うんですけれども、その一歩をとにかく確実に階段を上っていきたいと。 以上の5つが、私がやりたいところでございまして、しっかりこれを取り組んで、一つでも成果を上げていくということで全力で頑張っていきたいと思います。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 5つの大きな柱について、市長のこれからのビジョンというものを語っていただきましたけれども、これまで唐津市、合併してからいろいろな問題を一つ一つ解決をしながら進んできたわけですけども、何かおかしいなと思った点について、少し話をさせていただきます。 最初に、命を守るということで唐津赤十字病院のことをおっしゃっていただきました。唐津赤十字病院の場所の問題。まずは、あそこは唐津発電所の跡地にということで、全員協議会とか、いろんなとこで、議員とも議論しながら検討してきたわけですけども、最終的に今の場所に決まって非常によかったなというふうに思っております。東日本大震災から福島原子力発電所の事故があって、結局あそこが使えないというようなことになった。でも、現在の場所は、最初の計画の10の候補地が上がっていたと思いますけれども、そこにも上がっていなかったわけです。そういうところに何かころころ変わっているなと。なぜ、あそこ建ったのかなという疑問点が。 それから、大島邸の問題です。先日、上棟式がございました。議会では、最初は記録保存に決まっていたけれども、移築保存になってしまったと。ほとんどが新しい材料で建設になりますし、解体費用というのも、これも、解体という言葉ではなかったですよね。当初からお金も上がり、保存にもお金がかかり、それから維持管理、これからどれだけお金がかかるのか。庭園をつくられます。庭園の管理というのは非常にお金がかかるものでございますし、これまでなかった茶室に移動する待ち合い棟ですか、そういうものを何か計画されているようでございますし、今後、どういうふうになっていくのかなということで心配になります。 それから、児童館の問題です。保育型児童館というのは、従来の、私が議員になるときも、もう保育型の児童館というのは、民間の保育園が少なかったときに、また、唐津市独自で建設をしたと。役目が終わったということで廃止の方向がほぼ決まっていたわけですけれども、いろんな地域からの要望、それから子育て支援ということで、保育園の分園化になりました。これ、国からの助成があったとしても、財政的には大きな支出となっているのではないかなというふうに思います。 また、今、問題になっていますのが火葬場の問題がございます。 それから、大手口センタービル、新しくなって、非常にそれはよかったことですけれども、本来は民間の建物であったわけです。それをどうしていいかということで、市役所としても事務所として使うというようなことになりました。市役所が、ある面では分断されたような形になって行き来をしているわけです。一体的、すぐ隣とはいえども、一つの建物にあったときとは、やっぱり管理体制とか、そういうところで非常に難しいものもあったのではないかなというふうに思っておりますし、やはり少子高齢化が非常に進んでいる唐津市にあって、今後、唐津市民が本当に幸せ、幸福感を感じるような市になっていくように、大きな5つの柱をおっしゃっていただきましたので、それに基づきながらやっていただきたいなというふうに思っておりますけれども、市長の政治倫理について、市民全体の奉仕者として、代表としての名誉及び品位を害するような一切の行動を慎み、その職務に関し不正な疑念を持たれるおそれのある行為をしないことと、最初に、質問のときに言いましたように、あります。市民の信頼がないと全てうまくいきませんし、人事の問題、ビジョン、お金、やはり市長は、あと1年と、1年といいますか、あと任期中は頑張っていきたいと。これまで取り組んできた事業の道筋をつけていきたい、任期を全うしたいということで答弁をされましたけれども、後の任期というのが非常に長い、1年とはいっても長いのではないかなというふうに思いますし、ある面では、やはりいろんな方が不信感を持ちながら見られている。唐津も不信感を持って見られているというのは間違いないと思います。職員も非常に大変な思いをしながら頑張っていただいておりますけれども、部長として支えていただいた方たちも来年は多くの方が退職をされます。どういうふうな決意で、この任期を全うしたいとおっしゃっておりますけれども、どういうふうに決意をしてやっていかれるのかお尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答えを申し上げます。 大変、一連の私自身のことでの、さまざま疑念を抱かれる、あるいは報道によってさまざま明らかになったこと含めて、大変ご心配とご迷惑をおかけをいたしたことに、改めまして心からおわびを申し上げたいというふうに思います。 今、合併10年ということを言っていただきまして、今、私が申し上げた5つというのは、やはり平成17年、平成18年の平成の合併から培った、その前からもそうですけれども、培ってまいりましたさまざまなこと、そして、旧唐津だけではなくて、あとの旧町、村でもしっかり取り組まれておりましたことを総合的に、合併をして10年間、いろんな部分を見たり聞いたり、そして施策を打つなりして今日までやってまいりまして、やはりこの5つだろうというふうに私自身は思いました。先ほど一つでもと言いましたけれども、その5つ全部の中で、全体的に1個ずつでもと向上させていかなければいけない。確かに、いろんな意味で、疑念を抱かれる部分で非常に不安を抱えながら、信頼を損ないながらということではございましたけれども、非常に倫理条例の部分の中でも、政治に携わる者として、また、市長として、やはり申し上げておりますとおり、一つずつの事業を確実にやる。そしてまた、自分自身もしっかり律していく。そして、職員の皆様方にも働きやすい環境をつくっていく。そのようなことで任期いっぱい取り組んでいかなければならないというふうに考えております。いずれにいたしましても、しっかり反省するのは、反省を重ねながら、一つずつ取り組んでいき、そして、市役所全体としてみんな一緒に頑張っていくという体制をとっていきたい。そのためには職員の皆さん方にも大変ご迷惑をかけて大変申しわけない、申しわけなかったということは繰り返し、会議等におきましてもお話をしてきております。ただ、いろんな意味で唐津を浮揚させるため、しっかりとやらなければいけない事実はございますので、そういう部分ではしっかり反省を重ねながら、一つずつ進んでいきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 先日、ある会社の会長、前は社長をされていた方と話をする機会があったんですけれども、その方が信条としている言葉ということで、「尽くして求めず、尽くされて忘れず」ということ、非常に私は感動をいたしました。このことを忘れないよう私もやっていきたいというふうに思っております。 では、次の日本語教育の取り組みについて再質問させていただきます。 国語力について、指導要領に沿ってということで教育長から答弁いただきました。国語力の育成のために唐津市としてどういうふうに取り組んでいらっしゃるのかお尋ねをいたします。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 国語力育成のための取り組みについてでございます。 その前に、平成27年度の、今年度の全国学力・学習状況調査の結果を見ますと、唐津市の児童生徒について、次のような課題が見えました。 1、相手や目的、状況等に応じて話す力や聞く力が不十分である。2、伝えたい内容を明確にして表現したり、文章の内容や形式等を正確に理解したりすることが苦手である。3、課題を解決するために必要な情報を収集し、的確に整理、解釈したり、自分の考えをまとめたりすることが苦手である、などであります。 このような課題を解決するため、唐津市では学力向上アクションプランに基づきまして、授業の始めに目当てを提示し、一人で考えるパーソナルワーク、それから、グループで考えるグループワーク、みんなで考えるクラスワーク、最後にまとめを書くといった授業スタイルを全市統一的に展開することにより、児童生徒の主体的な学び、すなわちアクティブ・ラーニングを推進し、児童生徒の学力向上に努めております。 平成24年度より、国語や算数、数学の授業で取り入れましたキーワードや字数制限等を用いました条件を踏まえて書く活動、それから、自分の考えを伝え合う活動を、現在はほかの教科でも実施しております。 また、昨年度から、学力向上指定校としまして、市内数校の小中学校を指定し、学力向上アクションプランに基づいた授業改善及び市内全教職員の授業力向上を目指しております。つまり唐津市では、国語だけでなく全教科で各教科を貫く汎用的な能力の育成に努めておりまして、今後の変化の激しい社会を生きる子供たちにとって必要な言葉の力を育むためにこそ、課題の発見と解決に向けて、主体的、共同的に学び、その成果を発信する、いわゆるアクティブ・ラーニングを取り入れた授業づくりを推進しているところであります。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 宮﨑千鶴議員。 ◆30番(宮﨑千鶴君) 学力向上アクションプランということで、唐津市としてはアクティブ・ラーニングにしっかりと取り組んで、全教科にわたって取り組んでいる。 昨日の13日付の新聞に、アクティブ学習で読む力からと、読書活動でアクティブに読む力を育てるというようなことで、新しい、次の学習指導要領の柱の一つにというようなことでの、新聞で、指導書ができたということで紹介があっておりました。そういうところで、しっかりと日本語、国語の力というものについても取り組みをされていると思います。 最初に紹介をいたしましたように、特区ということで世田谷、それから新発田市、鳥栖で最近始めたと。世田谷が始めてからは、平成16年ですから、非常に期間がたっているんですけども、その期間の間になかなか取り組んでいるとこが少ないというのがなぜかなと思うところなんですけれども、日本語教育ということで特化してされているところがあるということで、唐津についてもそれぞれの地域で学習もされておりますし、唐津に、唐津検定の中で唐津探訪という本があったり、それから、小学生向けに郷土に尽くした偉人たちという、そういう本も副読本として使われておりますけれども、言葉の使い方、それから礼儀作法、日本の伝統文化、和食とか和服とか能・狂言とか、いろいろされているところでは地域の、鳥栖だったら鳥栖の方言だったりとか、そういうことをされているようなんですが、唐津にも方言等いろいろございますけれども、日本語教育というものについて新たな形で取り組みをしなくても大丈夫と思っていらっしゃると思うんですけれども、今、取り組んでいる日本語教育って特化されているところがありますけれども、唐津市としてはそれをどういうふうにお考えか、取り組むことについての考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 稲葉教育長。          (教育長 稲葉継雄君登壇) ◎教育長(稲葉継雄君) 鳥栖市で始まった日本語教育についてのお尋ねでございますけど、実は、先週の土曜日に、第3回佐賀うちどくフェスティバルin鳥栖というのがありまして、僕と鳥栖の天野教育長と一日中一緒におりました。それで、いろいろ日本語教育についてお尋ねすることもありましたもんですから、天野教育長からお聞きした分も踏まえながらお答えしたいと思います。 鳥栖市では、日本語教育の内容としまして、じゃんけんとか、それからいろんな手遊び、それから方言、鳥栖や佐賀の文化、歴史、行事と食べ物、日本らしい言葉、それから茶道とか華道とか道がつく文化、人との対応、礼の仕方、こういうのも教えているというわけです。鳥栖市教育委員会編さんによります副読本的な教科書も実際につくられております。これをつくるのに3年の月日を要したそうでございます。鳥栖市の教育プランの目指すところは、ふるさとを愛し、ふるさとに誇りを持ち、よりよい社会の形成者としての資質能力を持つ鳥栖っ子と記してありまして、これは、まさに唐津市が、いきいき学ぶからつっ子育成事業で取り組んでいることと同じであります。 したがいまして、私は鳥栖のこの新しい試みに大きな関心を持って注目しているんでありますが、問題も多々、今のところあるようであります。計画に3年を要して、これやってみたんですが、実際スタートしてみると新たな問題というのが見えてきたというわけであります。最も大きな問題は、鳥栖の日本語の教育というのは、年間、学年に応じまして25時間から30時間でありますが、これ時間の純増というわけにはいきません。それだけ日本語の授業をふやすということは、どっかを削らなくちゃいけません。じゃ、どこを削るかで、それはいろいろ議論があるようでありますし、国語、これまでの国語との整合性をどうつけるかという問題もあります。それから、先生方の足並みをどうそろえるかとか、実際、先生方だけでできる問題ばかりじゃありません。方言の問題でありますとか地域の文化、地域の人材を活用するということになりますが、それにはフルに活用できるかどうかという問題もございます。したがいまして、世田谷にしたって新発田にしたって鳥栖にしたって、試行錯誤というのがしばらく続くだろうと思うんです。 ですから、私としましては、今、唐津は、今やるべきことがあります。ですから、どんなにおいしい食べ物、栄養のある食べ物を食い過ぎちゃ、これは消化不良を起こします。ですから、私たちは今、唐津がやるべきことを着実にやりつつ、先進地域の成果を見極めまして、それを唐津市にふさわしい形で取り入れようと思っておるところでございます。 ◆30番(宮﨑千鶴君) ありがとうございました。 ○議長(田中秀和君) 平野潤二議員。          (28番 平野潤二君登壇) ◆28番(平野潤二君) 28番、清風会の平野潤二でございます。通告に従い、一般質問を行わせていただきます。 初めに、地域公共交通空白地の解消についてであります。 この問題については、9月議会においても質問させていただきましたが、その後も地域の方々のご意見や私自身も勉強を重ねるごとに、今日の少子高齢化社会が、過疎化が進行する中で、私ども唐津市も避けて通れない喫緊の課題との思いを強くしました。デマンド交通導入で、高齢者の免許自主返納、観光客の足としての利用なども提案してまいりました。したがいまして、今回は9月議会のおさらいを踏まえながら議論を深めてまいりたいと思います。 まず初めに、唐津市における公共交通空白地帯の現状はどうなっているのか、その点について伺いたいと思います。 次に、坂井市長の市民への説明についてでありますが、政治倫理についての質問でありまして、今回、5名の議員さんが取り上げられ、関心の高さがうかがえるとこであります。坂井市長は、市町村合併後10年間で9市町村のインフラ整備、新市の総合計画など精力的に活動され、新市の発展に寄与されたことは大いに評価するところであります。そういう中で、一連の報道に対して、市民は非常に憤慨している人が多いのが現状であると私は考えております。そのような市民の声を代弁することも議員活動の重要な仕事であると認識しております。 まず初めに、職員が逮捕された事件の報告について、11月9日の全員協議会で市議会に説明されたわけでありますが、市民に対しての事件の報告は行わないのか、その点について伺いたいと思います。 以上、1回目の質問といたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 平野議員さんのご質問にお答えを申し上げます。 事件の報告につきましては、これまでも記者会見あるいは市議会の特別委員会の場におきまして適宜ご報告をさせていただいたところでございます。また、11月9日の全員協議会の様子は、チャンネルからつ――行政放送でも放送をさせていただき、広く市民の方々にごらんをいただいたことと存じます。また、事件の報告書につきましては、全員協議会でのご説明の後に、唐津市のホームページに全文を現在、掲載をいたしております。どなたでも報告書の内容を閲覧することができるようにいたしているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) 平野議員のご質問にお答えをいたします。現在の唐津市における公共交通空白地の状況ということでございます。 本市の公共交通の空白地につきましては、本年、策定をいたしました唐津地域公共交通網形成計画の中で調査を行ったところでございます。空白地といいますのは、自宅近くにバス停や駅等がない集落を定義いたしておりまして、今回の調査におきましては、バス路線から300メートル離れた集落という定義でもって調査をいたしたところでございます。その調査によりますと、市内には、今回の調査では41カ所がこの条件に合致する公共交通空白地ということになっております。例えば、例を申し上げますと、重河内、熊ノ峰、それから浜玉町鳥巣、厳木町平之、相知町楠、北波多稗田二区、肥前町瓜ケ坂、鎮西町打上、呼子町小友、それから七山荒川など、さまざま、思った以上に空白地があるなというふうに考えておるところでございまして、おおむねやっぱり中山間地域を中心に点在している状況ではなかろうかというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) それでは、再質問に移らせていただきます。 公共交通空白地の現状について説明を受けたわけですが、41カ所の空白地があって、中山間地が中心に、実例を挙げて集落名まで上げていただきました。その中で、唐津市内の高齢者の移動手段については、どう考えておられるのか。その点について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) 再質問にお答えをいたします。 市内の高齢者の方々の移動手段の現状についてということでございますが、平成25年度に調査をいたしておりまして、高齢者要望等実態調査というものを行ったところでございます。この調査の中で、外出手段という項目を設けまして調査を行ったとこでございます。複数回答可ということの数字ということでご了解いただきたいと思いますが、1番目には自動車、これは人に乗せてもらうという方々が51%、それから徒歩という方が34.8%、自動車、これは自分で運転をするということで19.6%、それからタクシー利用が18.1%、その他として、路線バス利用が9.7%、また、病院や施設などのバスを利用するという方々が9.6%となっておりまして、やはり人に乗せてもらう場合でございますとか、自分で運転もされる場合など、自動車による移動、また、タクシーの利用による移動など、やっぱ車を移動手段として利用されている割合が高いというふうに考えております。また、路線バスの利用の割合が10%未満と低くなっている状況でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 高齢者要望等実態調査の中に、自動車、人に乗せてもらうのが51%、徒歩が34.8%、自動車が19.6%という結果であると報告いただきましたが、先ほど公共交通空白地帯が中山間地に多いというような答弁がありましたが、この中で、徒歩とか自動車とか人に乗せてもらうというのを、やっぱ中山間地では子供たちとか家族が勤めていて、なかなか乗せてもらうことができないような状況だろうと私は考えておりますが、その辺についての考え方を教えてください。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) お答えをいたします。 中山間地域での移動に関して、家族の方々に車に乗せていただくとかいうことで、人に乗せてもらうという割合になっているんではないかということでございますが、そこまで私どもも分析したわけではございませんが、この中で、やっぱ公共交通の利用が少ないというのはなぜかという部分を分析をしてみたところでございます。 それによりますと、公共交通網形成計画の中で、これも住民の方々にアンケートをとったわけでございますけども、年齢別に公共交通を利用しない理由という項目で調査をしたとこでございます。557名の回答を得て、そのうち65歳以上が272名の回答をいただきましたが、その中で、公共交通を利用しないという理由で一番多いのが、自家用車のほうが便利がよいと、これが54.4%、それから、送迎をしてもらっているという理由が11.8%、それから、公共交通を利用するには運行本数が少ないというのが8.8%、これも公共交通の観点からですけれども、行きたい方向に路線がないという理由が3.6%、また、移動に時間がかかるというのも3.6%あったとこでございます。 人に乗せてもらうという分析はできておりませんけれども、やはり公共交通機関という観点から分析をいたしますと、やはり自家用車の移動のほうがやっぱ自分の思うままに使えると、便利であるということで利用頻度が高くなっていると。また、公共交通機関につきましては、先ほどのアンケートの中の数字でもあらわれておりますように、運行本数でございますとか路線の面で、全般的に利用者の方々にとっては利便性が悪いというふうに感じられているのではないかというふうに分析をしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 路線バスの利用が少ないのは、自家用車のほうが便利でよいとか、送迎してもらっているとかいうような答弁でありましたが、根本的な問題、空白地の解決するときには、やっぱりその辺をもうちょっと深く掘り下げて分析していただきたいと考えておりますが、そういう中で、唐津市としてこれまで高齢者など交通弱者に対してどのような対策をとってきたのか。また、中山間地での空白も大きな問題と考えておりますが、その点についての唐津市の取り組みはどのようにされているのか伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) お答えいたします。 これまで、本市といたしまして高齢者の方々など交通弱者の方々に対して、どのような対策をとってきたかということでございます。高齢者の方々に対する移動手段の確保という面からは対策をとってきたという現状はございませんが、これまで福祉サービスの観点から障がいがある方へのタクシー利用に関する助成でありますとか、65歳以上の寝たきりの高齢者の方々に対して通院送迎などの助成を行ってきているのが現状でございます。これからは、やはりそういう高齢者の方々を含めた移動手段の確保という面からも、公共交通という観点からの施策も打っていかなければならないというふうに考えております。これには、やはり唐津市全体の公共交通をどのように整備をし、確保をし、維持していくべきかという考えの中で実施をしていかなければならないというふうに考えているところでございまして、先ほども申し上げましたように、平成27年度に唐津地域公共交通網形成計画というものをつくらせていただきました。この中にさまざまな、先ほど申されました公共交通の空白地の対策でございますとか、移動困難者の対策でございますとか、そういうものを盛り込んだ計画となっておりますので、この計画に基づきまして対策等を進めていきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) これまでの対策は、福祉サービスとか通院助成とかやってきて、公共交通の維持をやってきたというような答弁でありました。9月、さきの議会の質問の中で、全国の先進事例を申しまして、岡山県総社市にも視察に行かせていただきまして、雪舟くんというデマンド交通をされておりました。それから、デマンド交通の中で一番実績が上がっているのが、利用者が多いのが熊本県の菊池市のきくちべんりカー、きくちあいのりタクシー等であったというような質問もやりましたが、その中で、唐津市として全国の先進事例の取り組みをどのように把握され、研究しているかについて伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) お答えいたします。 全国の先進事例や取り組み事例の調査研究の取り組み状況でございますけども、やはり全国的にそういう移動困難対策といたしまして、デマンド交通でありますとか、コミュニティバスを導入されている事例が多々ございます。 例えば、県内で申し上げますと、佐賀市では、松梅べんりカー、それから、多久市では、多久デマンドタクシー、小城市では、やまびこタクシー、有田町では、大山ふれあいタクシー、白石町では、予約制いこカーなど、さまざまなデマンド、これはデマンド交通の例でございます。 また、コミュニティバスの事例といたしましては、佐賀市における富士町コミュニティバス、それから、三瀬地区コミュニティバスと、伊万里市におきましては、いまりんバス、有田町におきましては、有田町コミュニティバス、吉野ヶ里町におきましては、吉野ヶ里町コミュニティバスというふうな、たくさんのコミュニティ導入の事例も調査をしているところでございます。 県外におきましては、先ほど議員のほうからおっしゃっていただきました岡山県の総社市の雪舟くんでございますとか、熊本県の菊池市のきくちべんりカー、きくちあいのりタクシーというものが全国的にも成功しているデマンド交通の導入事例だろうというふうに考えております。 私どもも、やはりこういう制度の導入につきましては有効であるというふうに考えておりまして、まずは、全国的にも成功した事例を調査するということから事務を進めておりまして、それぞれの運用形態でございますとか、利用者がどうなっているかでありますとか、料金がどうなっているかという、まず、そういうもろもろの制度を調査し、唐津市においては、どういう導入形態がいいかというものを調査研究をしている段階でございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 県内の中でも佐賀市とか多久市、小城市、有田町、白石町等でデマンドの実施をされているような答弁がありました。 こういう中で、唐津地域公共交通再編実施計画において、公共交通空白地の解消と高齢者の移動手段の確保についてどのような検討をなされておるのか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) お答えをいたします。 そういう、今まで、今、先ほどまで申し上げました制度につきましては、唐津地域公共交通再編実施計画の中で検討しているところでございますが、まず、公共交通網形成計画というものをその前提として策定をしておりまして、その中で6つの目標を掲げております。その中に運行水準、運行形態の適正化でございますとか、移動困難地域への対応という項目も掲げておりまして、公共交通空白地の解消、また、高齢者の方々等の移動困難者への対応を検討するという項目も入れているところでございます。 本年度、現在、策定をいたしております実施計画におきましても、高齢者の方々などの交通手段の確保でございますとか、移動困難地域への対応につきましても、唐津地域全体の公共交通をどうするかと、どう再編していくかという観点の中で、大きな課題として捉えております。現在、策定をしております実施計画の中で、公共交通空白地へのデマンド交通の導入も含めて、現在、調査研究という作業も進めておりますので、その中で検討していきたいというふうに考えております。検討結果をベースに、今後、どういうふうな制度導入を行っていくかということで、対象地区でございますとか、運行方式の選定も含めまして取り組みを進めていきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) さきの議会でも言いましたように、私は交通空白地の解消や高齢者の移動手段の確保については、デマンド交通が有効だと思っております。全国の事例を見ますと、やはり山間地、中山間地の導入が圧倒的に多いような現状でございますので、中山間地の唐津市としてもこの辺は重要なものだと思っております。先ほどから、さきの議会の答弁でも検討しているというようなことでありましたが、私は、やっぱり唐津市全体のデマンド交通にするには、一挙にするには無理があろうかと思います。そこで、唐津市のニーズに合うようなところ、空白地の、先ほど申されましたように、空白地についてそういうとこをピックアップして、何か試験運行のようなことができないのか、その辺について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) お答えいたします。 デマンド交通の有効性でございますが、私どもも有効性は認めているとこでございまして、まず、デマンド交通と一概に申されておりますが、これにつきましては、利用者が事前に予約をするという乗り合いタクシー的な制度でございまして、需要があるときに運行するというものでございます。 これもさまざま運用形態がございまして、幾つかご紹介をさせていただきますと、まずは、バス路線を基本といたしまして、バス停からバス停まで、ダイヤです、運行時間も決めて運行されて、予約があればその日運行するというタイプのもの。それから、バス停ではございませんが、利用される自宅付近に、路線から決められた場所から乗降をしていただきまして、決められた目的地、例えば公共施設でございますとか病院等まで運行するというタイプ。それから、一番、多分これが議員がおっしゃっているところだろうと思いますが、自宅から希望する目的地まで、運行時間や乗降場所を自由に変えられるタイプというような、大体大きく3つあろうかと思っております。 この中では、2番目と3番目のタイプが、高齢者の移動手段の確保という面からは有効ではないかというふうに考えているところでございます。特に3番目のタイプ、ドア・ツー・ドアといわれるタイプでございますけども、運行形態が民間のタクシー事業者と非常に競合する制度でございますので、慎重に検討をしていかなければならないというふうに考えているところでございます。 その中で、現在、先ほどエリアを決めて試験的に、モデル的に試行してはどうかということでございますけども、我々としても、今、実施計画をつくる中で、デマンド交通の導入についても検討を始めている状況でございます。その中で、どういう地域に導入したらいいかでございますとか、運行方式をどのように選定すればいいかというものも今、課題を整理している段階でございますので、この課題が整理でき次第、モデル的な試行を含めて取り組んでいければいいなというふうな状況で、現在、調査研究を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) いろいろ難しい、既存のタクシー会社との競合とか、いろんな問題があると思いますが、やっぱり中山間地の交通弱者、その辺については、やっぱり取り入れていかなければいけない部分だと考えております。 最後に、今後、唐津市における公共交通の方向性はどうなっていくのか。また、どのような対策が必要と考えているのか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 寺田企画部長。          (企画部長 寺田長生君登壇) ◎企画部長(寺田長生君) お答えいたします。 今後の公共交通の整備方針ということでございますが、まずは、公共交通網の整備方針といたしましては、第2次総合計画の中で基本的な目標を掲げております。快適な生活と安全安心なまちづくりというものを目指すという中で、公共交通の必要性を掲げているところでございます。 また、先ほど来、申し上げております公共交通網形成計画というものを策定をいたしましたので、これが、今後、整備をするに当たっての基本的な方向性になるだろうというふうに考えております。その中で6つの目標を掲げております。運行水準、運行形態の適正化でございますとか、交通結節点の充実、多様な交通網との連携強化、移動困難地域への対応、利用促進と丁寧な情報提供、協議会、実施主体の役割分担の明確化というものを目標と掲げまして、今後、公共交通網の整備を図っていくこととしております。 また、今後は唐津地域のまちづくりという観点からも、公共交通は大変重要な役割を担っているというふうに考えておりますので、市民の皆様が安全安心で利用しやすい公共交通網になるように、計画をベースに、その再編に取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 6つの目標を掲げて、これから進めていくということであります。議会としても、特別委員会で公共施設、公共交通についての特別委員会も立ち上げましたので、その点についてもうまくいくような方策をよろしくお願いいたします。 次に、坂井市長の市民への説明についてであります。 市民への説明は、ホームページ、チャンネルからつ等で行っているというような答弁がありましたが、やはりホームページあたりは見れる人がやっぱり若い人で、やっぱ高齢者はインターネットあたりは見れない人が圧倒的に多いわけで、それが、チャンネルからつあたりも、仕事等でなかなか見れないというような現実があろうとか思いますが、そういう中で、全員協議会のテレビ中継とホームページの報告書の掲載で、市民への説明が十分だと考えておられるのか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 市民の皆様方へのご説明につきましては、全員協議会でのご説明後もさまざまな総会、会議等の場におきまして謝罪をし、丁寧な説明に努めてきたところではございますが、今後ともそういった形で続けていきたいと思います。 また、再発防止に関する取り組みにつきましては、今後も適切な方法で市議会の皆様方や市民の皆様方にお知らせをしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) これからもいろいろ説明してまいりたいというような市長の答弁でありましたが、次に、市長の政治倫理について伺いたいと思います。現在、市長の公職選挙法違反や政治資金規正法の疑いに関して、政治倫理に反しているという市民グループの調査請求のための署名運動が行われております。 まず、市長等の政治倫理に関する条例を制定した趣旨について再度、ご説明をお願いしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 市長等の政治倫理に関する条例を制定いたしました趣旨といたしましては、市長、副市長、教育長の政治倫理の確立を図り、公正で、開かれた民主的な市政の発展に寄与するため、政治倫理の規律となる基本的事項を定めたものでございます。条例の内容といたしましては、市長等が遵守すべき政治倫理基準、市長等の責務、市長等が政治倫理基準に違反する疑義に伴う調査請求権、調査報告書の公表、市長が贈収賄罪の宣告後に、その職にとどまろうとする場合の説明会の開催などの規定を定めているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 政治倫理の趣旨を説明いただきました。そういう中で、現在、署名が行われておるわけですが、署名が集まって実際に調査請求があったときには、政治倫理審査会により審査が行われることとなりますが、審査会の委員の人選は済んでおるのか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) お答え申し上げます。 政治倫理審査会条例の第3条におきまして、委員は9人以内で組織することになっております。また、委員は学識経験を有する者もしくは選挙権を有する市民で、社会的信望があり、地方行政に関して識見の高い者のうちから市長が委嘱することになっております。これらの要件を満たす人物の人選を進め、既に9名の委員候補者に委員就任の内諾をいただいているところでございます。 委員の内訳といたしましては、学識経験を有する者として、法科大学院教授、短大の講師、弁護士、税理士、行政書士から各1名ずつ、選挙権を有する市民の代表として4名の方にご承諾をいただいているところでございます。 以上でございます。
    ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 委員は9名で、その9名に対しては法科大学院の教授、短大非常勤講師、弁護士、税理士、行政書士などが、人選の内諾が済んでいるというような答弁であったろうかと思います。そういう中で、委員の人選が済んでいる中で、審査請求があった場合、直ちに審査会を開催することができるのか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) お答え申し上げます。 現在、第1回目の政治倫理審査会を今月中に開催するよう準備を進めているところでございます。その際に、委員の任命を行い、会長の選出などを行う予定でございます。いずれにいたしましても、調査請求を受けました場合には、直ちに対応できる体制を整える必要がございますので、現在、鋭意準備を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 審査会をいつでも開けるような準備を進めているというような答弁であったろうと思います。 それから、確認でございますが、条例の施行日は10月1日となっており、報道されているような事案は、法令上は施行日前の問題と考えておりますが、この問題に対しての市の考えを伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) お答え申し上げます。 他の条例あるいは法律の定めと同様に、施行日以降の案件が対象になるものと認識をいたしております。また、条例の中では、調査請求権の要件を制定をいたしておりますので、それに沿いました運用を行ってまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 調査請求権を規定しているので、それに沿いまして運用を行ってまいりますというような答弁であったろうかと思います。市長は、唐津市政の最高責任者であります。そういう中で、倫理観をどのように考えているのか伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 平野議員さんのご質問にお答え申し上げます。 私自身、政治に携わる者であると同時に、唐津市長として公職の立場でもございますので、まさに代表する立場として、市民の厳粛な信託によるものであることをしっかりと認識をし、その負託に応えるために、公正で開かれた民主的な市政発展に努めなければならないと倫理観としては認識をいたしているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 倫理観については認識しているというような答弁であったろうかと思いますが、次に、今回の件を受けて、条例の内容、施行日等の改正について、どう考えているのか伺いたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) お答え申し上げます。 今回の条例につきましては、さきの9月定例会におきましてご議論をいただき、ご議決を賜りましたばかりでございますので、現時点では改正することは考えていないとこでございます。しかしながら、法律等につきましては、その時々の時代背景あるいは社会情勢によりまして内容等に改正が加えられていくものと認識をいたしているところでございます。本条例につきましても、適切な時期が参りますれば、改正の可能性は出てくるものと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) 条例の内容については、その時々の、改正が必要である時期が来ましたら改正するというような答弁でありました。 最後の質問です。これまで3名の議員さんからいろいろ政治の、市長の出処進退についての意見がありましたが、そういう中で、市長は市民の信頼回復を受けるため、また、重要な市政についての仕事が残っておるので、最後までやり通したいというような答弁があっております。それを踏まえて、やっぱりそういう中でも市民の中にはどうしても今の市長じゃだめだというような意見を聞きます。そういうことに対して、市長の考えを述べていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 直近の問題といたしましては、後援会の資金のあり方についてでございます。さまざまご答弁申し上げておりますとおり、大変法的に恥ずかしながらの勉強不足でございます。不適切な点があったのは事実でございまして、これを真摯に反省し、研究を深めていかなければならないと考えております。今後は、ご指摘のとおり、疑念を抱かれない管理を行うことを、まずは私が、そして、後援会の皆様方としっかりと話をし、確認をしたところでございます。 身の振り方につきましては、市民の皆様方並びに市議会の皆様方に対して大変ご心配、ご迷惑をおかけしたことに対し、心から重ねておわびを申し上げ、そしてまた、市民の皆様方からお寄せをいただいております厳しいお声、そして厳しいご指摘、まさに十分私自身も重く受けとめております。選挙の負託を受けた重みをいま一度、心に深く刻みながら、申しておりますとおり、残された任期に全力を尽くしていくことが最大の責務であると、厳しいご指導もまた受けたところでございます。 辞職するべきだという厳しいお声もいただき、身を引くことも真剣に考えましたが、市町村合併後、これまで10年築き上げてまいりました施策、一つ一つ形になりつつあるものもあり、あるいは待ったなしの地方創生の具現化、そして、地方の競争が激化していくと思われます今日、市の未来を大きく左右する事業が残されております。身を粉にしてこの事業一つ一つ、つぼみにし、花を咲かせていく礎を築いていきたいというふうに思っているところでございます。 改めて粉骨砕身、全力で頑張らせていただきたいと決意を新たにいたしております。何とぞよろしくご指導並びにご鞭撻を心から今後ともお願いを申し上げます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 平野議員。 ◆28番(平野潤二君) これをもちまして一般質問を終わります。 ○議長(田中秀和君) 13時に再開することとし、休憩します。                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~                     午前11時59分  休憩                     午後 1時00分  再開                   ~~~~~~~~○~~~~~~~~ ○議長(田中秀和君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続行します。伊藤一之議員。          (7番 伊藤一之君登壇) ◆7番(伊藤一之君) 7番、社民党の伊藤一之でございます。1点だけ通告をしていました。坂井市政と政治倫理についてであります。今回は、この1点だけ質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず、冒頭に、11月9日に開催をされました全員協議会において、私の発言が私の先走りの考えと思いで、いかにも発言の時間が制限されたような表現になったこと、そうしたことで、市民の皆さんに誤解を招いたことに対して、冒頭おわびを申し上げたいというふうに思っています。 さて、坂井市政と政治倫理についてであります。 ご存じのように、昨年10月、12月と市職員が相次いで逮捕されるという入札不正事件が発生をいたしました。特に、12月の職員逮捕は、企画財政部長という幹部職員でありました。8年前のGIS事件でも総務部長というナンバー2の幹部職員が逮捕される同様事象の不正事件がありました。これまでの歴代の唐津市長においては、同様の事件がなかったことを考えると、特に、坂井市政が異常に感じるというのは、私ばかりではなく、市民の率直な思いだということもしっかり申し上げておきたいというふうに思います。我々議会も特別委員会を立ち上げて、議論を重ねながら、市長に提言も申し上げてきたところであります。 そしてまた、3月議会では、総務部長が逮捕された8年前の不正事件から、今回の2人の職員逮捕まで、そして、市長と企業とのなれ合いも問いながら、そして、市長の政治姿勢を問いながら、市長の不信任案も提出させていただきました。圧倒的な数で市長の不信任案は否決をされました。そして、市長が信任をされたことに対しては、何度も申し上げていますけども、今現在も、私は信任されたことについてはしっかりと私の中で認識をさせていただいています。 しかしながら、今回報道が続いている市長の資金管理団体、後援会についての疑惑、いわゆる市長の政治とカネの問題は、当然市政を大きく揺るがすものだというふうに考えています。直接には市政には関係ないのかもしれませんけども、報道されている事実を真摯に考えれば、これまでの全員協議会から一般質問までいろいろと言われていますように、唐津市政、坂井市政を大きく左右するものだと考えています。 そうした観点から、何点か質問をさせていただきたいというふうに思います。市民の疑念は頂点に達している、これは現実だというふうに思います。先日、新聞の論説で、坂井市政について書かれていました。ほとんどの方が読まれているというふうに思います。こう書かれていました。 年末恒例の10大ニュース選定の時期となった。当社でも、読者が選ぶ県内10大ニュースを募ったが、候補20本の中に唐津関係のニュースが2本リストアップされた。唐津市不正入札で、市部長ら逮捕、そして、唐津市長、不適切な献金、寄附が発覚という市政関係の出来事だ。唐津市発注の公共工事をめぐる不正入札事件は昨年10月発覚し、年を挟んで企画財政部長と坂井俊之市長の企業後援会長の逮捕に発展をした。ことしは、坂井市長が代表を務める自民党支部の不明朗な会計問題を抱えたまま年を越す。入札不正は、司直の手で摘発をされたが、今回の献金、寄附問題は、新聞の調査報道によって明らかになった。市民グループ公職選挙法政治資金規正法違反の疑いで、坂井市長を佐賀地検と県警に告発し、政治倫理審査会の開催を求めて署名活動を行っている。今後の動きを見守る一方、市長みずからが明確な言葉で説明する必要がある。そして、結びには、議員が主体性をもって調査解明する気概がほしい。というふうに指摘をしています。 そしてまた、今回の12月議会では、私を含めて5名の議員が市長の政治倫理、政治姿勢について質問をいたしています。新聞の論説が全てなのか、議員5名の質問が多いのか少ないのか、そういうことは個々の判断であるだろうというふうに思いますけれども、しかしながら、これまでの4名の質問を受けて、その、今の市長の思い、考え、新聞論説を考慮に入れながら、こうした多くの市民が市長の政治姿勢を憂慮する思いがあるんだということを念頭に、市長の今の思い、考えをまずお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 伊藤一之議員さんのご質問にお答えを申し上げます。 昨年の事件発生後、職員の情報漏えい事件並びに私自身の政治団体に係る事案がたびたび報道をいただいていると。また、私自身の政治団体につきまして、議員の皆様方からも多くご質問をいただいていることに対しましては、まさに伊藤一之議員さんご指摘のとおりでございます。 まず、平成19年の事件を反省をし、これまで再発防止の取り組みを行ってきたにもかかわらず、幹部職員による不正事件が再び起きてしまったことに関しまして、ご批判を受けることにつきましては、何も申しようもございません。まことに申しわけなく思っております。 また、本年11月に報告をさせていただきました情報漏えい事件の概要と再発防止策の中でも触れておりますが、前回の事件の反省を踏まえまして、今回の事件を風化させることなく、再発防止に向けた不断の努力を積み重ねていかなければならないということを改めて強く認識をいたしているところでございます。 また、今後、このような事件を二度と起こさないためにも、私自身が先頭に立って、信頼回復等を含めた、また、市役所職員の皆さん方のやる気につながるように、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 あわせまして、私自身の政治団体や後援会組織のあり方につきましては、ご答弁申し上げておりますとおり、細部にわたる法律的に大変勉強不足であり、政治に携われるものとして心から恥ずるばかりでございます。 不適切な点があったのは事実でございまして、これらのことを真摯に反省し、一つ一つ改めていかなければならないと考えております。今後、疑念を抱かれないような後援会組織を含めた、私自身も管理をしっかり行うことを、自分自身並びに後援会の組織の皆様方と確認をさせていただいたところでございます。まことに申しわけなく思っております。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) それでは、坂井市政と政治倫理について、再質問をさせていただきたいというふうに思います。 どういうふうに答えるのかなというふうに思っていましたけれども、けじめをつける決心をしたということも期待をしたんですけども、前の4名の回答と同じであったというふうにも思っています。 今の市長の答弁を基本に何点か質問をしていきたいというふうに思っています。市長の政治姿勢、政治倫理に対する一般質問の5人の最終バッターでありまして、重なる分があるのかというふうに思いますけれども、前任者の質問で疑問に思ったことなども含めて何点かお伺いをしていきたいというふうに思います。市長もいろいろ答弁がこんがらがらないようにしっかり答弁をお願いしたいというふうに思っています。 1つは、6月議会で、これまでの市長答弁についてどう実行されているのかということを聞いてきたというふうに思います。3月議会の市長の答弁の確認でありました。3月議会では、一連の不祥事を受けて市長はこういうふうに答弁をしています。部長・支所長会議は当然出ていましたけれども、今度は、副部長・課長会議というものがあります。この副部長・課長会議にも私が出席をしていろんな話をしていきたいと、そういうふうに言ってました。しかし、6月議会で、答弁どおりにしっかりやっているんでしょうねというふうに聞きますと、4月は出席したけれども、五、六月は出張並びに公用、所用等があって出席ができていない。7月は、私が出席できる日程を考えて、それにあわせて副部長・課長会議を開催したいと思うので、7月以降については毎回出席をすると、そういうことであったというふうに思います。 6月議会で聞いたときには、3月議会でしっかり答弁をしているんで、私は当然出席をしている、そういう市長だというふうに思って聞いたんです。それはそうではなかった。そっからやっぱり市長を見る目がもう少し変わったかなというふうにも思っています。小さいことかもしれませんけれども、私はそういうふうに思っています。それ以後、そうした会議にしっかり出席をされているのか、そして、その中でどういうことを話し、どう感じているのかお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 岡本総務部長。          (総務部長 岡本憲幸君登壇) ◎総務部長(岡本憲幸君) 伊藤一之議員さんの再質問にお答えを申し上げます。 副部長・課長会議への市長の出席状況でございますが、6月議会に伊藤議員さんから同様のご質問にお答えをさせていただきましたので、その後の状況ということでお答えをさせていただきたいと存じます。 7月から今月までは月に1度、合計して6回開催をいたしておりまして、急な用務のため、やむを得ず市長が出席をできなかった会議は9月の1回のみでございます。 会議の内容といたしましては、管理職と職員間の意思疎通の徹底、職員の健康管理における管理職の目配り、気配りの重要性、組織における若手職員の人材育成の重要性などにつきまして、副部長、課長に対しまして、市長が指示確認を促したところでございます。 市長が出席できませんでした9月の会議では、副市長を通じまして、市長からの指示事項といたしまして、市役所としての組織力、コンプライアンスを高めていくための上司に対するフィードバック、報告の徹底について指示がなされたところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 私は全て出席しているのかなというふうに思ってたんですが、前の答弁からみると、7月の話なんですけど、私が出席できる日程を変えて、それにあわせて、副部長・課長会議を開催したいと思うと。7月以降については毎回出席をするというふうになっていますよね。市長が日程を変えればできるというふうに思うんですけれども、私は言うのは、1分でも2分でも、やっぱり約束だから顔を見せて、特にこういうときだからこそ顔を見せて、市民の思い、市民の思いというか、いわゆる職員もやっぱり士気が下がっているわけです、今、何か税の徴収とかいろいろ話を聞くと、やっぱりそういう部分、具体的には言いませんけれども、そういう士気の下がっている部分があるんだから、私はしっかり日にちを変えてでも出席しなければならないと思いますけども、どうしてもできないんでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 副部長・課長会議の出席につきましてお答えを申し上げます。 7月以降につきましては、今、総務部長がお答えをいたしましたとおりでございますが、9月4日がちょうど私のよく存じている方がお亡くなりになりまして、葬式の時間がちょうど市の老人福祉大会に出席をすることになっておりましたので、間に合わないということで、出勤前にお参りにいかせていただいてということで、急遽な用務でございました。ご指摘のとおり、出席を1分でも2分でもできるようにということを念頭に置いておりますが、今後はそういった形で、仮にこういうことがあっても、時間がちょっとタイトだったもんですから、この日は、非常にそういった意味でお参りというのはちょっと欠かせない部分がございましたので、いずれにいたしましても、今後は、私の申し上げているとおり、予定というか、出席できる時間にしっかりあわせて、必ず出席をしたいと思います。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) それならば、9月は、冠婚葬祭ということで、それは仕方がないかなというふうに思っています。事前に言ってほしかったなというふうに思っています。 私がなぜこれを聞いたのかというと、少し申しましたけれども、これまでの市長の政治姿勢というか、指摘をされると初めてというか、慌てて実行する、そういうことが多いんではないかなというふうに、私は思っているんです。やらないよりはいいですけれども、3月議会の答弁で、会議を出席をするんだと言っておきながら、その場しのぎみたいになったから、この話をちょっと出したんですけども、指摘をされたらやればいい、もっと深くいえば、知っているけども、指摘をされなければいいんだというような、この一連の事件の報道を見ても、そういうふうに、市長の政治姿勢が私は見えるんですけれども、そうしたところをどういうふうに考えているのかお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答えを申し上げます。 いずれにいたしましても、結果論として、やはり、ご指摘のとおり、後手後手になっているというのは否めない事実でございます。発覚しなかったからどうだということは考えておりませんが、非常にそういった意味で、繰り返し申しておりますさまざまなことを、法律を含めて認識不足であったということで、見過ごしていた部分も確かにございます。その辺はしっかりと反省をしながらやっていかなければならないと思いますし、また、後手後手にならないように、積極的にやっていきたいと思います。 また、副部長・課長会議につきましては、今までは副市長さんにお任せをしとったわけでございますけれども、やっぱりあの事件以降、職員の皆さん方、特に幹部職の皆さん方には、直接お話をしようということで、議員さんのご質問、ご指摘はございましたけれども、やはり、みずからもひとつその会議には出席をして、今の状況ですとか、皆さん方にお願いすることとか、そういった部分をしっかり自分の口から話をしなければいけないということを改めて出席をさせていただいているとこでございます。 今後は、さまざまな反省を踏まえて、後手にならないように、積極的にさまざまなことを行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) そういうふうにお願いをしたいというふうに思っています。 今回、自民党101支部の問題が言われています。寄附金額もずっと前任者も評言をしていましたけども、12月に市長の市の入札受注業者から寄附をされて、そして、12月には、市長の後援会に全額振り込まれるということが、やはり迂回献金かというような報道がされているわけであります。迂回献金については、後ほど聞きたいというふうに思いますけども、昨年の入札不正事件以降、私も含めて、同僚議員からも、市の入札参加業者、受注業者からの寄附については、市民に疑念を持たれるんではないかと、何かと指摘をされてきたというふうに思うんです。そうしたときに、今回指摘をされているような、それが無想なんでしょうけれども、寄附の問題などしっかりと調査をそのときされたのかどうかお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 10月の新聞報道を受けまして、選挙に関すること、あるいは私自身の政治団体に関することにつきましては、さまざまな観点から調査を行っております。専門家にも相談をしながら、今後の組織体制を含めて、さまざまな検討を行ってきたところでございます。また、企業団体の皆様方からいただきました寄附でございますけれども、唐津市から補助金あるいは負担金等の交付決定を受けておられる企業、団体からの寄附金につきましては、政治資金規正法の規定で制限がございましたので、市役所のほうへ公文書開示請求を11月6日に行いまして、11月24日に関連文書の交付を受けたところでございます。その後、徹底的な調査を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 私が聞きたかったのは、私たちが、指摘をされたときに、そういうことをしてきたのかということだったんですけども、最近でも、9月議会で、政治倫理条例について修正案を出させていただきました。原案にある政治活動に関し、企業、団体等から政治的または道義的批判を受けるおそれのある寄附等を受けないものとし、その後援団体についても同様に措置することというふうにあるものを、入札参加企業、団体等から寄附を受けないという文言を加えたものであったというふうに思います。修正案提出者と質疑議員の議論も行われました。中身的には、条件を狭くするよりも、広く政治的または道義的違反のおそれのある寄附としたほうがもうベターだということ、そしてまた、企業の制裁化とかいうものであったというふうに思います。 私は、私たちの提出した修正案が否決されたから悪いとか、そういうふうに言っているんではなくして、そうした議論を、十分納得して、市長の政治倫理条例は承認をされたというふうに思っています。そうした中で、今回、自民党101支部が解散をされようとしています。この点については、前任者も聞きましたんで、平成25年の選挙での事務取扱が悪かった、勘違いかな、間違いがあったので解散をするという方向であるんだというふうに思っていますけれども、解散するのが悪いというふうに言っているんではないんです。そうしたほうがいいということで、市長の政治倫理条例を出したんですから、私は、そうした修正案が出されて、市長の提出をした政治倫理条例の修正案の賛否の議論に市長が加わっていないというか、何か聞いていないというか、向き合うというか、そういう真剣さ、また本気度、やる気度、それが伝わらないというか、見られないというふうに思うんです。やっぱりそのときにもしっかり調査をしていくべきであった。そうすれば、条例に違反しないからいいんというではなくして、やはり、市民に疑われるようなことがあれば、今回の解散ということも、そのときに考え、さきだからいいというわけでもないんでしょうけれども、何事も後手後手に回っているんではないか、そういうふうに思います。そうしたことはどう考えているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答えを申し上げます。 ご指摘の確かに後手後手の印象というのは、当然否めない事実だと考えております。さまざまな報道をいただいたことで、先ほども申し上げました、チェック作業、確認作業を現在まで徹底してまいりました。法律の規定を再確認することにより、改めさせていただくことも多くございまして、私のやはり法律認識の甘さを初め、後援会組織体制の再構築の必要性も実感をいたしているところでございます。 法律の趣旨に関しましては、私自身を初め、後援会関係者とも改めて勉強し、専門家の方々のご意見を伺う等、各種手続についての再確認を行ってきたところでございます。 なお、これからの組織体制につきましては、総会の折、支援者の皆様方とご相談をさせていただいた上で、やはり、さまざまな疑念を抱かれる、そしてまた、このようなことを契機として、二度とそういうような疑念を起こされないように、あるいは、唐津市長等の政治倫理に関する条例第3条第2号の規定を遵守をし、今後の政治倫理をしっかり確立していく上でも、今回、自由民主党佐賀県唐津市101支部を解散するということを決断をいたしたところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 前にも申しましたように、いい表現ではないかもしれませんけれども、指摘をされたらそういうふうに言えるわけであります。8年前の総務部長が逮捕された事件でも、検証委員会、開催をしていくとしながらも、1回も開催をされなかったということがありました。そういうことが、一連の職員の不祥事、そして、今回の政治とカネの問題、そうしたものにつながっているんではないかというふうに思っています。 それでは、もう一点聞きたいというふうに思います。この点、前任者であっていたんで、簡単に聞きますけれども、いわゆる市長がお返した寄附の問題です。新聞では、坂井市長が代表の自民党101支部が、市長選告示3日前の1月17日にもらったやつを返した。法律も前任者が読み上げたんで言わなくてもわかるというふうに思いますけど、返したからいい、知らなかったからいいというような、そういう議論もあっていたというふうに思います。だから、その点はいいんですけど、もう一つ、この点で、新聞報道では、坂井市長は、記者会見で法に抵触していると考える。市民の皆さんにご迷惑をかけ、深く反省している。責任のとり方を考えているというふうにあったんですけども、この責任のとり方と、そして、ずっとこのことについても、規定に違反しているということを知らなかった、熟知していなかったというような答弁というか、記者会見でもそういうふうに言われています。法の条項に、何人も規定に違反してされる寄附であることを知りながらというふうな項目があるんです。だから、そういうふうに私は言っているように聞こえるんですけども、そこのところ、どういうふうに考えているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答えを申し上げます。 繰り返すようですが、私自身の認識のなさ、そしてまた、勉強不足がゆえに後援会に指示をできなくなったということ、そして、そういったことでさまざまなことが発覚をしてきたということで、政治に携わる者として認識がないということは、まさに恥ずべきことであるというふうに思っております。 先ほど、今後の政治倫理を確立する上でも、企業、団体からのご寄附賜る101支部の解散は申したところでございます。多分おっしゃっておるのは、10月20日の新聞だというふうに思っております。いずれにしても、いろんな意味で、非常に寄附をいただいた方にもご迷惑がかかるということもあるというふうに、あとでわかりましたので、そういうものについて、非常に不適切な寄附をいただいてしまったということで謝罪をし、ご返金をさせていただきました。返金をすれば済むという問題はないことは私自身も重々承知をいたしております。このようなことをチェックをして、受け取らない体制を、そして、受け取らないように、私を含めて、事務所も、そして、いろんな部分でお知らせをしていかなければならないと思いますし、いずれにしても、市民の皆様方にご迷惑をかけ、また、深く反省をしているというふうなことを会見で述べさせていただきました。 いずれにしても、その責任のとり方でございますが、まだ全てを、収支報告書を出したとか、解散届けをしたとか、あるいはそれで一連のことがまだ終わっておりませんので、一区切りついた段階でさまざまみずからへの処分を考えていきたいというふうなことを、この記者会見では、20日の日には申したところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) これから責任をとるんだということであったというふうに思います。101支部を通した迂回献金疑惑というか、それを少し聞きたいというふうに思っています。 坂井俊之を育てる会継続加入のお願いということで、きょうも前任者もこの中から議論されていましたけれども、本当に継続加入のお願い、これ非常に、全てがもう一緒になっているんです、坂井俊之を育てる会継続加入のお願いということで、坂井俊之後援会から出ているわけです。それなのに、この下には、個人会員、法人会員ということで申し込みが2つになっています。これはずっと言われていたというふうに思うんですけども、どうしても、これを見ると、坂井俊之を育てる会の個人会員、法人会員というふうに見えるんですけど、裏はもっとひどいんです。坂井俊之を育てる会加入申込用紙ということで、個人、法人という金額欄を書く部分しかない、101支部とかもう全然出てこないんです。表のほうは、申し込み先が101支部であって、前には法人会員、個人会員、いわゆる誰が見ても、坂井俊之を育てる会の個人会員、法人会員というふうに見えるんですけれども、そうではないんでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 私自身のご支援をいただく方々に対しまして、政治活動に対する寄附金をお願いしている文章だというふうに思っております。個人及び企業の皆様方にご支援をいただく寄附金につきましては、誤った寄附がないように、政治団体の設立当初、平成12年の当初からだったと思います。あのときに、関係の皆様方、そして、党本部を初め、ご指導いただいて、その文章スタイルをつくったところでございます。いずれにしても、今日まで同じ文章スタイル、例えば、名称が、当時は第2支部だったのを101支部に変更するということはいたしましてけれども、もちろん日付もそうなんですが、文章のスタイルは現在まで当初につくったものを継続をしてきたというところでございます。 いずれにいたしましても、いろんな考え方がありますので、疑念を持たられている方々も非常に多いと思いますし、いろんなご指導、厳しいご意見等もいただいております。議会の皆様方のへご説明はもとよりでございますが、さまざまいろんな会合等に出向いた際に、丁寧な説明を継続していく所存でございまし、そのような必要があるであろうというふうに思っております。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 前任者の議論の中で、この2つ分けたのは、わかりやすくするためだというふうに言っていましたけども、本当にわかりやすくするならば、やっぱりどうみても2つに分けるのが本当だというふうに思いますけれども、どうですか。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 確かに2枚にするというのが一番わかりやすい考え方だと思います。いずれにいたしましても、これからと申しましても、101支部が存在をしなくなりますので、育てる会のお願いということになるかと思います、これからは。 しかしながら、いろんな精査をした上で、私自身というか、スタッフを初めとして、その文章をつくった折には、寄附をいただく方々、していただく方々にお間違いがないようにということでのお願いを兼ねて、その形をとりました。いずれにしても、それが見やすい、いや、2枚に分けるべきじゃないか、そして、そのほかの方法があるべきじゃないか、いろんなご意見は後々いただいたところでございますが、現時点ではそのような形で文書としてつくらせていただいているとこでございます。しかしながら、これからは当然スタイルが変わります。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 当然変えていくということでありますけども、やっぱり、しっかり企業、団体等から個人の資金管理団体には振り込めないんです。そういうことはもうしっかり熟知をしていたのでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) お答えを申し上げます。 設立の当初申し上げたとおり、党本部の関係者の皆さん方、そして、いろんなご関係の皆様方から資金管理団体をこうしてつくるんだということ、それから、政治資金管理団体では、団体からは受け入れなくなったということで、党勢拡大のために資金管理団体というのをつくるんだというのは、党本部の指導で、私たちは、当時県議会のときにつくらせていただきました。ただ、これは、政治資金規正法の中の範疇でございますけれども、公職選挙法の中でご指摘の199条でしたでしょうか、後に学ばせていただいて、いろんな情報もっと詳細につきましてが、私自身が認識がなかったということ、そして、寄附金と交付金の団体というのは、多分、後に学びました政治資金規正法の中に書いてあるということで、その辺の部分が、私自身が全く認知をしていなかったということが、非常に今回の事態を招いた恥ずべきことだと深く反省をいたしております。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) これを見ると、やっぱり、しっかりわかってもう一緒に出したんだというふうに私は思っていますけれども、次に行きたいというふうに思っています。 もう一つ、市の受注業者からの101支部への寄附金でありますけれども、新聞報道などでも書かれていますので、もうご存じだろうというふうに思います。私もしっかり資料を取り寄せていますし、確認をさせていただいています。本当に市民に大きな疑惑を抱かせるような寄附金であります。それによると、これは、平成25年度です。5月10日に5万円寄附した業者、これは、入札したのが前の日の5月9日、この報道があったんだろうというふうに思います。これも、5月10日に寄附をして、5月24日に落札をしています。これも、5月10日に10万円を入れて、5月24日に入札をしている。そして、ここが5月10日に10万円を、ここも5月24日です。5月10日に10万円を入れて、東唐津小学校の耐震診断か、これ790万円落札をしています。そして、これ6月28日に、小学校屋内運動場の改築機械工事ですか、これしているのが、6月28日に寄附をしているのが、同日の6月28日に落札をしています。これも、6月28日に5万円寄附をして、同じ6月28日に落札をしている。これは、6月28日に5万円を寄附しているんですけども、これは前の日です。6月27日に落札をしているというような、この不明朗な、不明朗というか、本当に疑われるような寄附がされていますけれども、これは事実なのかどうかお伺いをしたい。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) お答えを申し上げますが、今、ちょっと正確な手元に持っておりませんので、ただ、いずれにしても、その不適切な時期だということをおっしゃっているのかなというふうに思っておりますけど、ご寄附をいただく方々が、そのご寄附をいただく方々の日にちでご寄附をいただくわけですので、それによって何が関係しているというのは私はないと思いますし、また、そういう疑念をこれからいただかないために、そういう方々のご寄附を一切これから受け付けないということで、101支部の解散に至っているわけでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 市民が見れば、やっぱり本当に疑いが見えるような、入札した日に寄附をするとか、どっちが早かったのかというのは、時間はわかりませんけれども、入札をして、次の日に献金をする、前の日に入札をして、次の日にいわゆる献金をするということは、本当に疑われるというふうに思うんです。これは、市長の倫理条例には抵触をするというふうにお考えなのかお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご答弁を申し上げたいと思いますが、はっきりとしたご答弁になるかどうかわかりませんけれども、いずれにいたしましても、ご寄附をいただく方は、そのご会社の時期といったものもございます。毎年いただけないとこも多うございますけれども、その時期にご寄附をいただくという方々もありますので、重なっている部分とか、今ご指摘の部分も、ご寄附をいただく方のご都合でいただくわけでございますので、私自身はその辺のとこは申し上げることができません。 しかしながら、私自身は、その倫理条例のほうにつきましては、やはり、101支部を解散した後の部分、つまり10月1日以降の部分ということで理解をさせていただいているところでございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 次に行きたいというふうに思います。 2013年の市長選の収支報告書についていろいろ報道がされていたんで、聞きたいというふうに思いますけども、前任者の質問でちょっと思った点を含めて聞かせていただきたいというふうに思います。 選挙管理委員会事務局長にお聞きをしたいというふうに思います。市長答弁では、実際には、出納責任者は実務に携わっていない、かかわっていないというような答弁であります。新聞報道でも、選挙事務所には常駐をしていない、領収書を仕分けして、支出はちゃんと記載した。しかし、収入の部分は確認をしていかなったと。実務を担当した代役の方も、選挙運動収支に携わっていないというのが明確になっていますけれども、そういうことで、出納責任者の役割を果たしているのかどうかということについてお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(田中秀和君) 堀田選挙管理委員会事務局長。          (総務課長兼選挙管理委員会事務局長 堀田 信君登壇) ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(堀田信君) お答えいたします。 これまでのお答えと重なる部分もございますが、まず、出納責任者について説明させていただきたいと存じます。 公職の候補者は、選挙運動に関する収入及び支出の責任者、いわゆる出納責任者でございますが、出納責任者を選任し、選挙管理委員会に届け出なければなりませんが、その後、出納責任者が、解任、辞任等により異動した場合や、出納責任者に事故があり、職務代行者が職務を行う場合も届け出が必要であり、その際、事務引き継ぎについても法で規定されているところでございます。 なお、出納責任者に事故にあった場合とは、出納責任者が職務を相当期間継続して行うことが不可能な場合であり、一時的な障がいは含まないものとされております。また、出納責任者の職務代行につきましては、客観的事実により決定すべきものではございますが、実際の運用としましては、候補者等において決定すべきであろうとされております。 この出納責任者の職務の一つが、選挙運動に関する収支報告書選挙管理委員会に提出することでございます。平成25年1月27日に行われました市長選挙における坂井市長の収支報告書は、第1回分が2月8日に、第2回分が2月13日に提出され、いずれも収支報告書に記載されております出納責任者の責任において提出されたものとして、市の選挙管理委員会において受理し、審査をしたところでございます。 また、ことし収支報告書に誤記があったとして、2回修正が行われておりますが、これにつきましても、選挙時に出納責任者を変更していたとの報告もございませんので、収支報告書に記載されております出納責任者の申し出により修正を受け付けたところでございます。 なお、収支報告書の署名、押印についてもいろいろ議論がありますけれども、先ほど申しましたように、出納責任者が異動した場合や職務代行者が職務を行う場合の届け出については、法で規定されておりますが、収支報告書における出納責任者の署名については、それを規定するものはないと認識いたしております。そのため、出納責任者が、例えば署名時に何らかの理由によりまして、直筆できず、内容を確認の上、代筆を依頼したような場合に、その代筆であることのみをもって、その収支報告書は無効であるとは言えないと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 選挙管理委員会は、書類を見て不備がないなら受け付けるということであるんで、そうだろうというふうに思います。私も、書類の表面上はしっかり整っているんだろうというふうに思いますけれども、実際の分、そこは選挙管理委員会は判断することはできないんだろうというふうに思いますけど、実際には、長期間入院したのかいなかったということであるんで、出納責任者の役割は果たしていないというふうに思いますし、そうすれば、公職選挙法に触れるんだろうというふうに思います。司法の判断でありますけども、そうした出納責任者が役割を私は果たしてなかったというふうに思うんですけども、市長はどうお考えでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご答弁を申し上げたいと思います。 一連のご質問にお答えを申し上げてまいりましたが、その期間中、ちょうどあの年は寒かったわけですから、非常に、以前患っておられた病気を再発をしないように、そして、非常に用心のために検査を含めて入院をされていたのは事実でございます。その部分で、かわりに事務をやっていただいた方がその病室のほうでご本人とお話をし、確認をさせていただいた後に押印ということで、その収支報告書は提出をされております。 しかし、先ほどの選挙管理委員会のほうにもございました事故に遭った場合というような、動けないとか、認識がちょっとないというような部分ではございませんで、一時的な障がいは含まないとされております。その障がいというのも、一時的な入院期間中の例えば治療中であったということも一つのこの中に含まれるのかなと思っております。 いずれにしても、この場合についても疑義が生じているのは事実でございますので、いずれにしても、疑議が生じないような形で、今度の、当然、今作成しております年間の収支報告書がございます。その収支報告書、あるいは101支部においても、解散ということを踏まえた収支報告になりますので、その辺のところはきっちりはさせていただきたいと思いますし、疑議が生じないような形で提出をさせていただきたいと思っております。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 収支報告書は、前任者でも議論をされておりますけど、本当にこれでいいのかなというような部分が多いんだというふうに思います。言葉は悪いのかもしれませんけども、でたらめな何か収支報告書みたいだったんですけど。          (発言する者あり) ◆7番(伊藤一之君) それでは、もう一つ、前任者の質問で疑問に思ったのは、10月21日に選挙資金の出どころを寄附から自己資金に訂正をしています。そしてまた、11月10日には、収支報告書の記載間違いや金額の違いの届け出をしていますけれども、これも、出納責任者の当然名前で出されていますけれども、市長の答弁にあったように、直接選挙運動にかかわっていない出納責任者の名前でこれをしていいのか、形だけをつくろった届けでいいのかどうか、私は、これも公職選挙法に抵触をするんだというふうに思いますけれども、どう考えているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 堀田選挙管理委員会事務局長。          (総務課長兼選挙管理委員会事務局長 堀田 信君登壇) ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(堀田信君) お答えいたします。 先ほど出納責任者の責任の話でお答えをさせていただいた部分と同じになってしまいますけれども、先ほど申しましたように、市長選挙におきまして出されました収支報告書がいずれも収支報告書に記載されております出納責任者の責任において提出されたものとしまして、市の選挙管理委員会において受理し審査をしたところでございます。その後に収支報告書の修正、誤記があったということで修正が申し出られましたけれども、これにつきましても、出納責任者の申し出ということで修正を受け付けたところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 司法の判断だろうというふうに思いますけども、最後に、私、全員協議会でも申しましたけども、引っ越してきて30年になります。私の自慢の唐津市であります。どこにいっても、市長の問題で、たびたび不祥事で、けじめもつけ切らんのかとか、金まみれの土地柄ではないのかとか、そういうふうにたびたび指摘をされます。そうじゃないというふうに言っていますけれども、多くの唐津市民の皆さんが、そうして全国でいる唐津出身の皆さんもそういう状況ではないかというふうに思います。したがって、市長は、市長自身の信頼と市長の市政の信頼回復のためにも、一旦けじめをつけて辞職をして、そして、市民に問うて、そして、やり直すことが、私は唐津市民のためだというふうに思いますし、ご自身のためではないかというふうに思っています。どうお考えなのかお伺いをいたします。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 質問にお答えを申し上げます。 今、伊藤一之議員さんご指摘のとおり、さまざまな疑念、あるいは不信感、ご心配、ご迷惑を市民の皆さん、もちろん市議会の皆さん、そして、我々というか、一緒に働いております職員の皆さん方にも大変ご心配、ご迷惑をおかけをしたということに心からおわびを申し上げたいというふうに思います。また、全国の唐津ファンの皆様方にも、多大なるご迷惑を、あるいはご心配をおかけをいたしておるということにも、心から重ねておわびを申し上げたいというふうに思います。 身の振り方等につきましては、市民の皆様方並びに市議会の皆様方に対して、心から重ねておわびを申し上げてまいりましたとともに、今後もおわびを申し上げていかなければならないというふうに思います。 選挙の負託を受けた重みをいま一度深く心に刻みながら、残された任期に全力を尽くすことが最大の責務であると、厳しいご指導、ご鞭撻、現在も受けているとこでございます。 辞職するべきだという厳しいお声もお伺いをいたしております。先般も申し上げたとおり、身を引くことも考えましたけれども、市町村合併後10年、築き上げてまいりました政策が、議会の皆様方のご理解、並びに市民の皆様方のご尽力等もあり、一つ一つ結んだ実も多く、そしてまた、今日、地方創生が叫ばれる中で、地方の競争が激化をしてまいります。その中で、唐津市の未来を大きく左右する事業が残されており、その礎だけでも今回つけさせていただく、そしてまた、それがまた、将来の唐津のための土台となるというふうなことを思っております。 いずれにいたしまして、粉骨砕身、全力で頑張らせていただきたいというふうに新たな決意をいたしております。今後とも、ご指導、ご鞭撻をよろしくお願いを申し上げたいと思います。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) 市長、わびるのは当然なのかなというふうに思いますけれども、やっぱり任期いっぱいやらせてくれというなら、市長として、残された任期、それを新たな政策でもって、倫理的なものでも、やっぱりしっかり具体的にわびる前に出して、そして、こういうことをやるから、もう任期いっぱいやらせてくれというふうに気概を持って僕は言わないと、市民はなかなか僕は納得できないんだろうというふうに思います。そこのところはどうお考えでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) ご質問にお答え申し上げます。 倫理につきましては、さまざまご指摘、ご指導いただいておりますとおり、これは日々の活動でありまして、その分については疑義を持たれないように、しっかりと日々やっていきたいと思います。また、やりたいことにつきましては、先般、宮崎千鶴議員さんのご質問にもお答えいたしましたとおり、やはり、唐津は、海に囲まれておりますので、唐津港を含め、そして、呼子港、さまざま港がございます。この港をしっかりと基盤づくりをする大事な時期だということを申しておきたいと思います。 もう一つは、来年8月に開院の唐津赤十字病院の中で、小児救急、あるいは救急医療体制をしっかり確立をするんだということ、それから、3つ目には、さまざまな農林水産業、基幹産業をまずしっかりと支えていかないと、今、直面しておりますTPPの問題、国がメーンになります。県もサブメーンになりますが、基礎自治体としても、しっかりと情報収集しながら、基幹産業が衰退しないように、ここをまずしっかりとやらなければならないというふうに思っております。 そして、やっぱり、歴史・文化のまちづくり、唐津は天領でございます。その中で、唐津焼とさまざま焼き物の産業、あるいは教育大綱にも載っておりますけれども、伝統文化を生かした次の世代の育成、そのようなものもしっかりと基盤をつくってまいりたい。そして、結びに、やはり5点目としては、今、火がついてまいりましたコスメティック構想、1つずつ企業、あるいは工場の誘致も進んでおります。また、コスメティック産業関係で、実はきょうの夕方、また大きな関東の会社が工場の誘致に関して見にこられます。その分についても、あしただった、済みません、きょうかあしたどちらかですけども、見におみえになりますので、この誘致も決めるべくしっかりと取り組んでいかなければならない、この大きな10年にして、いろんな1市6町2村を回らせていただいて、柱となる部分については、このようなことを、現在、一層しっかりと推進をして基盤づくりをやっていきたいということを申し述べておきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○議長(田中秀和君) 伊藤一之議員。 ◆7番(伊藤一之君) これで、私の一般質問を終わります。 ○議長(田中秀和君) 堤武彦議員。          (27番 堤 武彦君登壇) ◆27番(堤武彦君) 27番、清風会、堤武彦でございます。 3項目通告しておりましたので、順を追って質問いたします。 平成27年の一般質問は私で最後ということでございます。二、三要望を入れながら、建設的な議論をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 まず、第1項目は、主要道路整備についてお伺いいたします。 夏から秋にかけての記録的な長雨のせいか、国道204号線湊工区の拡幅掘削工事中の作業現場において、数十メートルにわたり災害が発生しました。拡幅工事が中断され、全面通行どめとなりました。現在は、緊急的な地すべり対策が講じられ、片側交互通行となっております。そこで質問ですが、地すべり災害の状況はどのようになっておるのか聞かせてください。 2項目めに、TPP関連について質問いたします。 内容については、マスコミ報道などを参考にいたしますと、アメリカのアトランタで行われたTPPの閣僚会合は、日本時間10月5日夜、共同記者会見を開き、議長国アメリカフロマン代表は、5年以上に及ぶ集中的な交渉の結果、アジア太平洋地域で雇用を創設し、持続的な成長を生み出し、技術革新を促進する合意に至ることができた。この合意は、貿易や投資の自由化を進めるだけでなく、地域が21世紀に直面している課題に対応するものだと述べ、合意の意義を強調されていました。 また、この協定は、太平洋を囲む12の国で貿易や投資の自由化やルールづくりを進めるための枠組みであり、交渉3カ国の人口を合わせると約7億7,000万人で、世界全体の11%、GDPは約36%を占め、協定が発効すれば、世界最大規模の自由貿易圏が実現する見通しであり、TPPの特長は、物だけでなく、サービス、投資などで高い水準の貿易自由化を目標にされており、特許や著作権など、知的財産の保護に向けたルールづくりや金融や通信といったサービス分野の自由化など、21に及ぶ幅広い分野が交渉の対象となり、数値が公表されました。 また、日本国内では、安倍総理大臣が、大筋合意を受けて記者会見されました。TPPは、国家百年の計で、中小企業や地方に大きなビジネスチャンスを与えるものだと、その意義を強調された上で、懸念されている国内農業への影響を最小限に抑えるため、責任を持って必要な対策を取りまとめる考えを示されました。 政府は、全ての閣僚によるTPP総合対策本部を設置することにしており、農業の振興や競争力の強化、若者の農業への就労支援など、総合的な対策の検討を本格化させる見通しだと説明されていました。 そこで質問ですが、内容が広範囲に及びますので、今回は壊滅的なダメージを受けると心配されております農業分野の内容について詳しく説明をお願いします。 3項目めには、港湾関係遊休地の利活用についてお尋ねします。 平成24年9月議会の答弁でいただいた資料によりますと、唐津地区の漁協における漁獲量データは、平成3年に2万8,798トン、これを100%としますと、その10年後の平成13年が、1万228トンで35.5%に減少しておりまして、唐津地区の漁業協同組合の正規組合員数も同じように、平成3年が2,775人、これを100%としますと、平成23年度が877人で31.6%といずれも大きく減少しているという説明がありました。 まずは、現状としまして、現在の組合員数や漁船登録数の推移などはどうなっているのかお伺いをいたしまして、1回目の質問とします。 ○議長(田中秀和君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 堤議員のご質問にお答えをいたします。 主要道路の整備について、まず、国道204号の湊工区の地すべり災害の状況についてのご質問でございます。 国道204号は、玄界灘に面しております市町を連携しまして、産業、経済、観光面において地域を支える重要な路線でございます。しかしながら、当区間におきましては、線形不良、また、幅員が狭小でございまして、歩道もなく非常に危険な状況でありますことから、県事業として整備工事に着手をされているところでございます。利用者の方々へ大変ご不便をかけているところでございます。 議員ご質問の湊工区の地すべり災害の状況でございますが、唐津土木事務所に確認をいたしましたところ、湊入り口の志坂鼻の北浜海水浴場の北側斜面におきまして、本年の8月25日の台風15号の降雨を誘引といたしまして、幅が約55メートル、奥行きが約50メートル、層厚で約13メートルの三角形の形状を呈しておりまして、地すべりが発生いたしまして、地山に最大幅で約20センチの亀裂、また、最大約1メートルの段差等の変状や一部小崩壊が発生をしている状況でございます。 地すべりの末端直下には国道204号が通過しているため、地すべり発生時直後から、地山の状況を把握するための伸縮計や雨量計、カメラ等により、常時監視しながら交通規制を行っておられます。 交通規制のこれまでの状況といたしましては、8月28日に片側交互通行を開始、8月31日には全面通行どめをされております。9月20日に全面通行どめを一部解除されまして、ただ、夜間、午後9時から翌朝6時までは全面通行どめをしておられました。10月の16日に夜間全面通行どめを解除されまして、ただ、常時片側通行でございます。その後に全面通行どめはなしということでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 堤議員さんのご質問にお答えをいたします。 まず、TPP関連についてのご質問でございます。このTPP合意におきましての農業分野の内容についてでございますが、まずは、米に関しましては、従来の国家貿易制度は維持をされたものの、民間の事業者によります売り手と買い手が契約をいたしますSBS方式によります新たな輸入枠といたしまして、アメリカ向けに最大7万トン、オーストラリア向けに8,400トンが設定をされたところでございます。 次に、麦につきましても、国家貿易制度は維持をされたものの、米同様の国別の輸入枠が設けられたというところでございます。 また、牛肉につきましては、現行の関税38.5%から当初は27.5%となりまして、その後、16年かけまして、段階的に関税を9%まで引き下げるという形になっております。 また、豚肉につきましては、10年間をかけまして、ここには、2つの関税という方式になっておりまして、まず、価格の税については撤廃をされております。しかしながら、従量税につきまして、1キログラム当たり50円までということで引き下げるという形になっております。また、そのほか、農畜産物やチーズなどの品物につきましても、広範囲に関税の引き下げなどが合意をされたところでございます。 次に、港湾施設、漁港施設等の利活用についてでございます。漁協の正組合数と漁船登録の推移についてでございますが、本市におきます県及び市が管理をいたしております漁港につきましては、24の漁港がございます。その平成25年度の港勢調査によりますと、正組合員数713人となっておりまして、5年前の平成21年度の港勢調査時には、1,038人となっておりましたので、325人の減少となっておりまして、68.7%となっている状況でございます。 また、登録漁船でございますけども、平成25年度は1,237隻となっておりましたが、平成21年度の1,432隻からいたしますと、195隻が減少いたしておりまして、約86.4%となったところでございます。 これは、全国的な課題でございます人口減少を含めます高齢化による後継者不足ということで、年々正組合員、また、漁船数の減少という形になっているものと考えております。 以生上でございます。
    ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) それでは、1項目めの主要道路整備について再質問いたします。 ご説明のとおり、玄界灘に面する市町を連絡し、産業、経済、観光面において地域を支える重要な路線であると認識しているとのことでございました。全面通行どめが開始されましてから、バス路線が寸断され、バス通学の高校生や市内の病院に通う高齢者の方々に大きな負担がかかりました。また、小型車の迂回路に使用されました狭隘道路であります通学道路が迂回車両に占有され、大変危険になり、歩いての通学もできなくなり、生活環境が著しく阻害されておりました。 その後、天候も安定し、調査や緊急時対策も進み、現在は、常時片側交互通行となり、何とか不便ではありますが、大きな支障もなくなったところでございます。 再質問しますが、災害復旧工事の現状と復旧までの期間はどのようになっておるのか聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えをいたします。 災害復旧工事の現状と復旧までの期間につきまして、唐津土木事務所に確認しましたところ、地すべり発生からこれまで約3カ月間は、応急対策工事といたしまして、地すべり末端部への大型土のうの設置でございます。延長が80メートルで、高さ7メートルを設置されております。また、現道沿いに仮設の防護柵を設置をされております。これも、延長80メートル、高さ4メートルでございます。それに、排水ボーリングによる地下水の排除でございます。これにつきましては、10本のボーリングで地下水の排除をされております。 最後に、地すべりの頭部の排土工及びのり面対策工を実施され、地すべりの沈静化を図っておられるところでございます。この結果、無降雨時においては、地すべりは沈静化をしておりまして、総雨量が60ミリ程度、これは、11月17日の雨でございますが、総雨量といたしましては66ミリでございました。その時点で、もう新たな交通規制を行うに至らなかったということでございます。 しかしながら、多量の雨が降れば、再度地すべりが活性化し、通行どめになる可能性があるため、引き続き対策工事を進めていくこととしておられます。 地すべりの対策工事は、安全性を確保しながら進めていく必要がございます。掘削工事と地すべりの土塊でございますが、この地すべり土塊を抑止するアンカー工事という特殊な工事でございます。これを交互に行いながら、上部から掘り下げます、工法といたしましては、逆巻き工法と言っておりますが、この工法によって実施をしていくということでございます。復旧には、相当の時間と費用を要すると考えられ、復旧までの期間につきましては、現在検討を進めているところであり、今後も早期完成に向け努力をしていきたいとのことでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 安全性を確保しながら、掘削工事と地すべりを抑止するアンカー工事ということを交互に行いながら掘り下げる逆巻き工法で進めているとの説明でありました。住民に対しては、災害前に行われました地元説明会の折には、湊工区の拡幅工事は、平成28年前期には完成、供用開始できるのではないかとの説明があったわけでございますけれども、この災害のために、本体工事がどの程度おくれる可能性があるのか、また聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えいたします。 供用開始がどの程度おくれてくるのかというご質問でございます。この志坂鼻の改良区間におきましては、地すべりが発生したことから、現地調査の範囲を拡大をして、今回の地すべり発生箇所だけではなく、その他の箇所においても、改めて地質調査や観測を続けていかれるように予定をされております。その結果、岩盤をのり面において、亀裂の進行が確認されたため、今後、慎重な対応が必要であると、専門家のご意見をいただいておられるところでございます。このために、掘削工事だけではなく、山の動きを観測しながら、のり面対策工事を併用しながら進めていく必要があるという考えでございます。この対策工事についても、今後の観測結果次第では相当の期間と費用を要することが考えられ、工事完成時期については、現在検討を進めているところであると、予定としていました工期からおくれることとなりますが、新たな災害が発生しないように、防災対策にしっかりと取り組み、災害に強い道路として早期供用ができるよう進めていきたいということでございました。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 予定した工期から相当おくれることとなるというような答弁でございました。災害に強い道路として、早期供用ができるように努めていきたいというような答弁でございますので、当然のことだと考えるところでありますけれども、災害発生時の生活環境の状況は、先ほど説明をいたしましたが、もう一方の経済面での影響を申し上げますと、地域の農水産物販売所、地域情報発信拠点施設でありますみなとん里への来訪者が激減しているとの報告がされております。全面通行どめ区間はもちろんのことでございますけれども、片側通行規制になっても、その傾向が続いているとのことであります。 そこで質問しますけれども、北浜側の崩落箇所側から集中的に工事に着手されるなど、工法、工程などを工夫され、片側通行規制を早急に解除できるようにお願いをいたします。いかがでしょうか。 ○議長(田中秀和君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) 再質問にお答えいたします。 湊工区の地すべりに関しましては、道路利用者の安全は第一として工事を進めていく、また、工事をしていただく業者の作業員さんの安全も第一であろうというふうに思っております。いずれにしましても、一日でも早く規制が解除できるように取り組んでいきたいということから、今ほど申し上げました上段から掘削アンカー工事をします逆巻き工法というものが、一番最適な、確実な工法でございます。こういうことをしっかりと県のほうで発注計画されまして、一日も早く規制が解除できるように取り組んでいきたいということでございました。本市といたしましても、早期解除に向けて、県のほうにお願いをしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) どうしてもおくれそうだというようなことでございます。そういう状況にあわせて3点のお願いでございます。 交通規制の一日も早い解除でございますけれども、災害復旧工事に左右されない早期の供用開始を、そういう工程の中で図っていただきたいということをよろしくお願いをいたします。 そして、もう一点は、この交通規制用の案内板があるわけですけれども、湊地区に通じる各道路の交差点には、いまだに大きな全面交通どめというような看板が設置されております。そして、一部には、一部解除とか片側通行規制ですよというような、ちょっとわかりにくく表示をされておるわけです。何か知らない人は、やっぱりそういう大きい看板を見たら、なかなか入ってこれるような状況じゃないかと思っております。もっともっとわかりやすい、スムーズに通行ができますよというような印象の看板に変更していただきたいと思っておりますので、その辺を要望いたしております。 この項目、最後の質問になりますけれども、国道204号整備に関連しています近隣の工事区間について質問いたします。 先行して整備されておりました湊工区の供用開始がおくれてくるとの説明でありましたけれども、和多田地区からつながる国道204号バイパス佐志唐房区間、また、湊から呼子地区へつながる湊屋形石線拡幅工事の今後のスケジュールについての説明と、あわせて早期整備に向けた市の取り組みについて聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 山口都市整備部長。          (都市整備部長 山口 稔君登壇) ◎都市整備部長(山口稔君) ご質問にお答えいたします。 まず、佐志唐房バイパスでございます。国道204号の佐志唐房バイパスの平成26年度末での進捗率といたしましては、事業費ベースで約60%でございます。現在、トンネル工事の着手に向けた準備が進められている状況でございますが、トンネル工事につきましては、延長が約500メートルほどございます。完成までにおおむね約3年程度の期間が必要とのことでございます。なお、浦の市道門前線から鳩川のバス停までの区間で、一部未買収の用地等もございます。これにつきましても、並行して進めて進捗するということでございます。 次に、湊屋形石間の1車線区間の拡幅工事につきましては、これまで路線測量と地質調査が完了しております。現在、詳細設計を実施されているところでございまして、来年度は用地測量に取り組む予定でございます。 本市といたしましては、この国道204号の早期整備に向けた市の取り組みといたしましては、唐津市、玄海町、または、伊万里市、3市町で構成します国道204号線の整備促進期成会、坂井市長が会長でございますが、毎年要望を行っておりまして、特に、唐房入り口鳩川間の整備促進については要望しております。さらには、本市におきましては、湊地区の整備促進と、呼子愛宕神社前交差点付近の整備促進、最後には、肥前町の古保志気から東山間の改良促進というふうな重点項目を上げてございます。今後におきましても、道路管理者でございます県へ早期完成に向け強く要望してまいりたいというふうに考えます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) よろしくお願いをいたしまして、2項目のTPP関連についての再質問に移ります。 農業分野の合意内容について説明をしていただきました。おおむねといいますか、10年前後で全ての農産物の関税が撤廃されていくと記されておるというようなことでございます。与党自民党や政府などからさまざまな関連対策がマスコミ報道などでアナウンスされておりますけれども、現状確実にわかっている、または今後対策がとられようとされている政府の対策はどのようになっておるのかを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えをいたします。 政府の対策でございます。内閣府のTPP総合対策本部におきましてまとめられております総合的なTPP関連政策大綱が取りまとめをされております。その中で、農業施策につきましては、一つに、攻めの農林水産業への転換、これは、体質強化対策ということでまとめられております。2つ目に、経営安定・安定供給のための備えということで、これは、重要5品目関連ということで取りまとめがなされているところでございます。 このように、2つのテーマとしてまとめられておりまして、その内容でございますが、まず、次世代を担う経営感覚に優れた担い手の育成、次に、国際競争力のある産地イノベーションの促進、次に、畜産・酪農収益強化総合プロジェクトの推進、次に、高品質な我が国農林水産物の輸出等需要フロンティアの開拓などが掲げられているところでございます。 これらの具体的な施策につきましては示されておりませんが、方向性としては、農業を国際競争力のある産業に育成をいたしまして、農産物の輸出をふやすなどの攻めの姿勢が打ち出されているところでございます。 市といたしましては、このような攻めの農業の施策に対応できるように備えまして、また、大綱では触れられておりませんけども、唐津市本市が多く抱えます中山間地域などの条件不利地域の農業振興につきまして、対策をとっていくことが重要であると考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 攻めの農林水産業への転換、また、経営安定・安定供給のための備えというようなテーマにまとめられておるということで、すばらしい文言が並んでおるようなわけでございますけれども、実際、これがどのように唐津産品の個々の物産にどういう影響がされるのか、どのような分析をされておるのかを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えいたします。 唐津産品への影響についてでございます。TPPの合意内容につきましては、まず、広範囲で複雑となっているため、その影響につきまして、さまざまな意見があるところでございます。また、現時点で国が公式見解なども示されておりませんので、不明な点が多い状況であるところでございます。 このような中でございますが、本市の農作物で特に影響が大きいと考えられますのが、産地でもございますので、米、牛肉、豚肉等があると考えております。 まず、米でございますが、価格がこれ以上下落をいたしますと、米作を行う農家が激減をして、米の生産量が減少するという直接的な影響に加えまして、大きな問題としては、農地の保全や集落組織の崩壊、またコミュニティの存続の問題にも発展する、極めて重要な影響があると考えております。 また、牛肉、豚肉の畜産物につきましては、本市の基幹農作物でございますので、価格の下落で農家経営が圧迫をされますと、本市農業全体に大きな影響を及ぼすものと考えております。 ただし、現在、政府におきましてさまざまな対応策が検討をされておりますが、適切な施策がしっかりと実施をされますならば、今申しましたような現状を回避して、逆に発展の契機となる可能性もあるかと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 市内の農産物で影響が大きいと考えておるのが、米、牛肉、豚肉、また、米がこれ以上下落すれば、農家が激減する。中山間の集落組織の崩壊など、地域コミュニティの存続の問題にも発展するというような考えを持っておるということでございます。それでは、国の対策はそうですけれども、唐津市として今後の取り組みはどうされていくのか聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えいたします。 市の取り組みでございます。まずは、私どもといたしましては、県等の関係機関と連携を密にいたしまして、正確な情報の収集に努めたいと考えております。加えまして、庁内に設けられておりますTPPに関する庁内事務連絡会議におきましても、関係部署との連携を図りたいと考えております。 また、農業関係におきましては、JA及び生産者の方々のご意見をお聞きしながら、今後、政府におきまして示される対応策を、本市農業の振興につながるよう準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) TPPに関する庁内事務連絡会議などを通じて正確な情報の収集に努めたいとの答弁でございました。国からの情報や国の対策案を待つだけではなく、積極的な取り組みが今こそ必要だと考えられます。TPP協定が発効するためには、全ての参加国が署名後2年以内に、議会での批准手続を終えるか、また、2年以内に参加国全てが手続終了できなかった場合、全体のGDPの85%以上を占める、少なくとも6カ国が批准手続を終えることなどが必要と言われ、まだまだ時間的余裕があると思われておりますけれども、大筋とはいえ、合意内容が明らかになり、各品目の関税や数値なども開示されたわけでございますので、管内で使用されている畜産物や、また栽培されているさまざまな品目の農産品への具体的な数字を使った現場における影響調査などを積極的に行うべきだと感じております。 11月30日に第5回のJAからつ農業振興大会が開催されました。坂井市長も臨席されておりましたので、おおむね理解されておられるとは思いますが、一部紹介をいたしますと、この振興大会は5年間の農業生産計画を策定し、その目標に向かって努力をすることを決議する大会であります。内容につきましては、管内の総販売高は玄海町を含んだ平成26年数値で278億円となっており、内訳は、米、お茶が含まれる農産品が15億円、肉牛など畜産物116億円、イチゴ、タマネギなど野菜66億円、ハウスミカン等果樹53億円と集計をされております。 平成28年目標297億円、5年後の平成32年度325億円達成に向け、TPP大筋合意を受けた中、不安と不満の中ではありましたが、採択されたところでございます。 重点5品目と言われている米は、市場隔離、買い上げ事業など、また、牛肉、豚肉などは、政府の新経営安定特別対策事業取り組み案などが報道されておりますが、日本一の生産を誇るハウスミカンは、現在16%から32%の関税を、6年から8年で撤廃、タマネギ8.5%、お茶17%は、6年目に撤廃、イチゴ6%、ネギ3%については即時撤廃など、唐津市で推奨している品目の多くが関税の撤廃にさらされることとなります。 関係所管におかれましては、重点5品目だけでなく、各部会ごと、品目ごと、また、地域ごとに数字を正確に把握され、唐津市のTPP対策の重点施策について、県と足並みをそろえられ、国レベルの対策案を待つだけではなく、国に対し協力、速やかに要望されますことをお願いをいたします。 この件について、市長のお考えを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 堤議員さんのご質問にお答えを申し上げます。 TPP関連についてでございます。TPPに関する農業への影響でございますが、大変大きな危機感を持っております。現在、唐津市の対応といたしましては、先ほど部長が答弁をいたしましたとおり、庁内に設けておりますTPPに関する事務連絡会議等を通じて、正確な情報を収集し、対策をぬかりなく行う体制を整えると同時に、農林水産部局においても、独自の情報収集等を指示をいたしているとこでございます。 一方、TPPの影響及びその対策については、現在、国によって検討されておりまして、来年早々には国の補正予算という形で示されるとお伺いをいたしております。 市といたしましては、生産者の皆さん方、あるいはJAの皆さん方との意見をしっかり意見交換をしながら、県に設置されます佐賀県TPP対策本部等との連携を図りつつ、国策の観点から国にもしっかり具体的かつ力強く要望をしていきたいというふうに思っている次第でございます。 以上です。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) スピードが大事でございます。よろしくお願いをいたします。 次に、3項目めの港湾関係遊休地の利活用について再質問いたします。 組合員数にしても、漁船登録数にしても、全国的な人口減少や高齢化により年々減少している状況とのことでございます。平成3年2,775名おられた組合員数が、平成27年4月には、正組合員数は611名となっております。最盛期の組合員数の22%と激減し、近くの漁船のたまり場には人影もなく、寂しくなっておるようなわけでございます。船着き場に隣接する港湾用地も雑草が伸び放題で、不法に放置されている廃船や漁具などが散見されます。 そこで質問ですが、市内に水産課が管理している遊休地はどれくらいあるのかお示ししてください。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えいたします。 現在、水産課におきまして、雑草等の除草を行うなどいたしまして、管理をしている遊休地、砂地遊休地でございますが、まず、漁港施設用地の整備についてご説明申し上げますと、漁港管理者でございます県または市が水産庁と協議を行いまして、漁港施設用地の利用計画を作成をいたしまして、その整備をいたしているところでございます。 その整備完了後には、この利用計画に沿って利用をしなければならないわけでございますが、現在の漁業情勢の変化等によりまして、長年にわたり利用されていない、すなわち遊休地化した用地が発生をいたしている状況でございます。現在の市で管理をいたしております漁港での遊休地となっている用地でございますが、3漁港内で約1万平米があるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 遊休地として、よく見受けられるといいますか、計画はあるそうでございますけれども、3漁港で1万平米程度あるということでございます。相賀地区が入っているかどうかわかりませんけれども、相賀地区では、水産業の活性化支援センターなどが建設されまして、サバ、カワハギ、アナゴなどの完全養殖を目指されて、しっかりと利用されておるようでございます。 そのほかの用地について、解決策などの検討はなされておるのかを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えいたします。 解消策についての検討状況でございます。まずは、漁港施設整備の事業目的に沿った計画を適正に活用していくということが、本来の目的でございますけども、先ほど申しましたように、漁業情勢の変化によりまして、今後、事業計画に沿った利用が困難な用地も出てきておりますので、今後は、利用計画の用途につきましても、地域の実情を十分考慮しながら、関係者との協議調整を行いまして、今後の利用計画見直しも必要になってくるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 地域の実情を十分に考慮し、漁協と関係機関との調整を行い、漁業情勢の変化等に対応する利用計画の見直しを行うことも検討していくとの答弁でございます。 ちょっと話は戻りますけれども、平成24年の9月議会の答弁の中に、唐津市では、遊漁船、ヨット、モーターボート等、いわゆるプレジャーボートの増加により無秩序な放置、係留等による漁業者とのトラブルが社会問題化していたため、平成19年度にプレジャーボートの係留許可区域を屋形石漁協を除く本土側漁協に設定をし、プレジャーボートの利用受け入れを行った経緯があり、現在も本市に対しまして、月に二、三件の係留の問い合わせが寄せられておるということで、レジャーボートの係留の潜在的な需要は、現状の係留数以上にあるものと答弁をされました。また、県におかれましても、プレジャーボートの増加に呼応して、火力発電所の放水路側の道路側に係留施設を整備され、現在供用されておりますが、既に満杯となり、申し込んでも空きが出るのを順番待ち状態と聞いております。 漁船登録数は減り続け、プレジャーボート、ヨットは大型化し、隻数もふえている状況が続いているようでございます。私の母港とするところの湊漁協について質問をいたします。 前段で触れましたが、漁船の係留区域はにぎやかな時期と比べれば寂しい限りでございます。一方のプレジャーボート、ヨット区域はひしめき合っております。そして、バックヤードは、雑草が茂り、利用されないまま放置されております。この遊休地と言えるかどうかわかりませんけれども、この草地がどのような目的で造成されたものか、また、今後の利用計画があるのか聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) お答えいたします。 湊漁港の遊休地の当初の利用計画でございますけども、昭和50年代に、水産物の生産や流通機能強化を目的といたしまして、水産物供給基盤整備事業として、湊浜漁港の整備を実施をしたところでございます。 その後、漁業情勢等の変化に伴いまして、平成19年度に当初の計画から漁港施設用地等の利用計画の変更を行ったところでございます。その変更を行いました内容でございますけども、まず、漁具保管修理施設用地として3,000平米、漁港環境施設用地として3,090平米、水産種苗生産施設用地として3,000平米と計画の変更を行ったところでございますけども、その後におきましても、この計画を行った利用計画に基づいて、まだ利用がされていないというふうな状況になっております。今後も、引き続き、漁協関係者の方々と検討を進めてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 平成19年に漁協施設用地等利用計画の変更を行い、漁具保管修理施設、漁港環境施設、水産種苗生産施設計画に沿った利用について検討をしている状況との説明でありました。 計画はされておるとのことでございます。しかしながら、今後、恐らく利用されえる漁民、組合員はあらわれないと思われます。高齢化や魚価の低迷、燃油価格の上昇等の理由から廃業される方が後を絶ちません。もう一方は、ひしめき合っているプレジャーボート、プレジャーヨット区域を拡大する必要に迫られておるようでございます。 そこで質問をいたしますが、滞在人口の増大や地域関連産業の活性化に大きくつながるプレジャーボートの係留、あるいは保管施設整備を起点とした地域の活性化が図れないのかお尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂口農林水産商工部長。          (農林水産商工部長 坂口栄一君登壇) ◎農林水産商工部長(坂口栄一君) 失礼しました。お答えいたします。 プレジャーボートの係留、保管施設整備を起点とした地域の活性化は図れないのかというご指摘でございます。我が国の漁業につきましては、200海里体制への移行、漁場の国際規制等によりまして、取り巻く情勢は大きく変化をいたしてきております。 また、一方では、近年の海洋性レクリエーションの普及に伴いまして、漁港の利用状況にも、漁港整備時には想定されなかった変化が、議員ご指摘のとおり、あらわれているものと考えております。 このような背景には、遊漁船、ヨット、モーターボート等の漁船以外の船舶によります漁港利用者がふえている状況であるわけでございます。漁港は本来、漁業生産活動のために使用する漁船を収容する目的で整備をされたところでございますが、公共施設として、議員が言われますように、多目的なニーズに応えていく必要も現在迫られているのかなと考えております。 今後は、漁業と海洋性レクリエーションとの調和ある発展、活力ある農村漁村社会の創設に貢献できるよう利用の検討を進めてまいりたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) 最後の質問になります。地域の実情を十分に考慮し、漁協と関係機関との調整を行い、漁業者、漁業集落、地域の活性化に資する有効活用の検討を進めてまいりますとの答弁でございました。 坂井市長は、かねてより、海がにぎわうときまちが栄えるという基本的な考え方に沿って港湾整備に取り組まれていると言われておりますが、港はいろんな機能を持ち合わせております。漁港についても、漁業や海洋レジャー等さまざまな利活用がされております。漁港は漁師の生産活動の場でありますから、漁船の利用が最優先は変えることなく、今後は、漁業活動に支障にならないように十分配慮しながらも、時代の要請であるプレジャーボートの係留、保管施設整備などに取り組まれるよう提案をいたします。 とりあえず2カ所紹介させていただきますと、1カ所目は、これは、県へのお願いが妥当かと思われますけれども、ことしの廃止が決定されたと聞いております。唐津火力発電所に施設されておりますタンカーからパイプラインの施設があります。相当強固な施設でございます。この施設を改良すれば、安全で安価に、多くの係留施設が確保できそうであります。副市長さんが専門家であられますので、ぜひ検討をしていただきたいと思います。 もう一カ所は、係留したい漁港ナンバー1と言われております湊の漁港でございます。なぜ人気があるのか尋ねてみますと、一つには、港湾、湾内の水深が深いということでございます。それと、魚釣りの漁場に近いということもあります。一番多いのが、湾内にプレジャーボートやヨットが点検修理できる腕のいい信頼できる造船所があるというのが一番多いとのことでございます。レジャーとはいえ、外洋に出掛ければ、命がけの行動になります。常日ごろの点検整備が最重要であることから、十分推察されるところでございます。 玄界灘は、豊かな海洋資源に恵まれ、プレジャーボートの利用による海洋性レクリエーション活動が盛んに行われており、市内在住者や福岡、佐賀在住の方からはもとより、遠くは関西、関東方面からの来唐者もあり、係留希望者も少なくないとのことであります。 また、今回来唐される北方謙三先生も、大型クルーザーのオーナーと聞いておりますので、このような機会に港の寄港などを享受できれば、今後の港湾整備の方向性が見えてくるかとも思われております。さまざまな情報を参考にされながら、また、湊漁協の現状に十分に把握され、雑草を生やすのではなく、陸上保管、陸揚げ点検修理用地の確保などを地域住民の理解を得ながら、漁協との連携のもとに、早期に整備していただきたいよう要望をいたしたいと思います。 市長の考えを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(田中秀和君) 坂井市長。          (市長 坂井俊之君登壇) ◎市長(坂井俊之君) 堤議員さんのご質問にお答え申し上げます。 やはり、漁業、要するに漁場のほうの国際規制がございまして、200海里等もございましたので、非常に取り巻く情勢が大きく変わってきているという現状、そしてまた、近年の海洋性レクリエーションの普及に伴って非常に漁港の利用状況にも、漁港整備時には想定されなかった変化があわられてきていると。今議員さんがるるご指摘をいただいたとおりかというふうに思います。 漁協のほうともお話をしっかりしなければなりませんし、また、プレジャーボートの部分でございましたら、小型船安全協会さん、あるいは関係の皆さん方とお話をやっぱりやっていかなければなりませんが、非常に漁港のさまざまな共存共栄というか、そういう利用状況が、以前と今日では変わってきているということを、堤議員さんご指摘なんだというふうに考えております。 おっしゃるような多目的なニーズに応える必要があるというふうに思いまして、今、県の漁港漁場協会の会長は私でございますので、いろんな意味で、また県との調整は考えますし、また、漁協さんともしっかりお話をさせていただき、あるいは小型船安全協会等々の関連の皆さん方ともお話をさせていただきたいと思います。 やはり、漁業と海洋性レクリエーション、非常に昔は、相入れられなかった部分があるかと思いますけれども、調和のある発展、活力ある漁村社会をしっかり創造していくというのは、堤議員さんご指摘のとおり、私自身もその利用を進めていきたいと思います。 タンカーからパイプラインについては、副市長さんのほうにお願いをしたいと思いますし、それから、湊漁港の水深は確かに深いかと思います。釣りにいかれえる方も大変ご利用がありますし、点検整備の名のある船会社さんもいらっしゃいます。そういった意味で、湊漁港の利活用につきましても、やっぱりいいふうに考えていかなければならないというふうに私自身思っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中秀和君) 堤議員。 ◆27番(堤武彦君) よろしくお願いをいたします。 坂井市長におかれましては、今議会の討論の中で、不祥事と言われている事案に対し、思いが至らなかった事象に対し猛省という言葉を使われて、心から反省をされ、また、身の処し方につきましても、任期を全うすることで責任を果たし、市政の発展に取り組んでいく公言をされました。平成27年もあと10日、10数日で終わり、新しい年を迎えます。声の大きい人たちに振り回されることなく、今後は力強いリーダーシップを発揮され、何事においても先頭に立って迅速な対応、また対策をとっていただきますことを念願いたしまして、一般質問を終わります。 ○議長(田中秀和君) 以上で一般質問を終結します。 お諮りします。本定例会に提出されております議案第140号から議案第171号まで、以上、32件の議案については、お手元に配付しております議案付託表のとおり付託したいと思います。これにご異議ございませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(田中秀和君) 異議なしと認めます。よって、以上、32件の議案は、議案付託表のとおり付託することに決しました。 議事日程に従い、次回は12月22日午前10時から本会議を開き、委員長報告、討論、採決を行うこととし、本日はこれにて散会いたします。          午後 2時57分 散会...